内容説明
博多の学術調査の発掘現場から人骨が見つかった。第一発見者となった浅見光彦は、調査のレポートのために参加していた。人骨は、去年行方不明になっていた片田二郎のものと判明し、警察は失踪当時のことを再度調べ始める。刑事局長である兄、陽一郎に「この事件を調べてもらいたい」と言われた光彦は、耳を疑いながらも、関係者に話を聞いていくうちに…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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3
本シリーズにしては重め、骨太な印象。おもしろかった。2023/01/12
まさ
2
いつもながら浅田光彦の洞察力がすごいです。ちょっとしたきっかけからどんどん謎を解いていく。時にはカマをかけたりして真実に迫るあたりは読んでいてドキドキしますし、その通りに犯人がやってきたりすると爽快ですね。今回は謎が複雑で、そんなふうに繋がるか、と思ってしまいました。今回はお兄さんからの依頼といういつもと違う展開でしたが、仙石さんとの関係をもう少し深掘りしてほしかったのは私だけですかね。蛇足になっちゃうのかな。☆4つ2023/06/22
papakiti
2
デパート業界、現代ではどこも苦戦中ですね。秘書が多すぎです。2022/04/29
コマンドー者
2
90年代初頭発表の浅見シリーズの長編。博多を舞台にデパート業界の覇権争いをモチーフにしており、業界もののテイストもあってなかなかの読み応えと言えよう。2022/02/19