内容説明
将軍生母側近の絵島が処分され、将軍の傅役間部越前守に陰りが見えてきた折、大坂の米相場が暴落し、勤番侍や大名の台所が窮地に陥る。側衆格の新井白石から、背後を探るよう命じられた勘定吟味役水城聡四郎は、禁忌とされてきた大奥での調べに乗り出すが、幼き将軍家に刺客が放たれた。衝撃の結末とは―。聡四郎シリーズの「原点」決定版、震撼の第七弾。
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業。’97年、桃園書房主催第20回小説CLUB新人賞佳作。2010年、『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第16回中山義秀文学賞受賞。2014年版「この時代小説がすごい!」文庫書き下ろし部門作家ランキング第1位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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