出版社内容情報
葉山の海が見渡せる楽器店。店主の牧野哲也は伝説のギター職人のもとを訪れる……。青春音楽小説シリーズ第二弾!
内容説明
葉山の海を見渡す楽器店。店主の牧野哲也は、歌手デビューを控えた従妹の涼夏のため、彼女の繊細な歌声に合う音色のギターを探していた。亡き父がかつて持っていたマホガニー製のギターなら…。そんな幻のギターを復元するために見つけたのは古い木製のヨットだった。世代を超えた男達の想いと情熱が交錯し、朽ちたヨットはいま一台のギターに生まれ変わる!
著者等紹介
喜多嶋隆[キタジマタカシ]
東京生まれ。明治大学卒業。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おしゃべりメガネ
79
シリーズ第2弾です。葉山で楽器店を営む天才ギタリスト「哲也」と目は少し不自由ながら、絶対的な音感を持つ従妹の「涼夏」の物語で、今回は失われた幻のギターを探すお話に。前作に登場した美女サーファー「彩子」さんやその父であり、ギターをカスタマイズする「俊之」さんもしっかりと登場します。ちょっと頑固で偏屈な家具職人「匠」さんとその孫「久美」を中心に物語が進み、前作同様懐かしの洋楽をBGMに綴られています。ちょっと気になるのは主人公「哲也」が年齢の割に、無理にクールになりすぎてないかなと。ま、こういうキャラかな。2025/05/29
きょん
8
うーん、このむず痒い感じは継続。都合よく都合のいい人があらわれてなんとなくうまく運んで行くこの感じ。昔のコバルト、今のラノベ的な。まだ続刊ありますが、Aから始まってギターならGまでのはすなのであと5巻はあるのだが、、、ギブかもしれない。2025/05/17
ポケット
5
葉山の楽器店。目も前は海。『Aしおさいの楽器店ストーリー』の第二弾。楽器店の店主と従妹が中心で話は進む。店主といってもまだ21歳。従妹の涼夏は海外赴任した親に捨てられた状態でこの楽器店で暮らしている。読んでいると潮風を感じる、お気に入りの本。今回はデビューすることになった涼夏の声にあうギター探し。そのギターにかかわる人たちはもう若くはない人たち。なのに青春時代のようだ。それが今の私には心地よい。 2022/04/14
ヨー
4
よかった2023/07/20
G-R
3
しおさい楽器店の第2弾で、シリーズ化するのかな?本作では梶谷久美という小学生が重要な役で登場するが、久美の好きな音楽が渋すぎる。いくら母親の影響とはいえ、今やクラシックとも呼ばれる60~70年代の洋楽をピアノで弾く?普通は親が子供に合わせるもので、小学生の女の子が親に合わせるとは思えない。多分名曲は不変だ、という著者の想いがあるのだろう。だけど、リアルさはないかな...最後にやっぱりエターナル フレームは名曲だ!https://www.youtube.com/watch?v=PSoOFn3wQV42021/12/21