内容説明
老舗の瀬戸物屋・糸井屋が珍しい手口で盗っ人に入られる。駆けつけた定町廻り同心・文之介とその中間・勇七は、番頭の石蔵と手代の沖助の様子に何やら怪しげなものを嗅ぎ取るが…。一方、文之介は、南本所元町あたりを縄張りにしている子供の掏摸も気にかかっていた。早くとらえて立ち直らせてやりたい。そう考えた文之介は、父・丈右衛門も巻き込み、一計を案じる。
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年、静岡県沼津市生まれ。明治大学経営学部卒業。’99年、第一回角川春樹小説賞特別賞を『駿府に吹く風』(『義元謀殺』に改題)で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
75
素直でやさしく真っすぐな気持ちを持った町奉行所定町廻り同心・御牧文之介の成長物語です。幼馴染みで文之介の中間として仕える勇七が、文之介を助けていきます。此度、文之介は、江戸は南本所石原新町の老舗の瀬戸物屋糸井屋に盗人が入り、明日の支払いのために用意した30両が盗まれたとの知らせを受けて行くと。主人・達吉は3年も胸を患って寝ており、番頭の石蔵を見ると瞳がこずるそうに光る、これは何かあるなと思い調べだすと……。🌿続く→2022/01/09
わたしは元気
5
面白い。サクサク読めます。2021/10/13
ばるたん
3
面白いが、少し間延びするようにも感じる。2022/01/28
goodchoice
0
人情家の文之助らしい展開でなかなか楽しめる。この先も楽しみだ。2020/11/16