光文社文庫<br> サロメの夢は血の夢

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光文社文庫
サロメの夢は血の夢

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  • サイズ 文庫判/ページ数 370p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334790547
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ドアを開けたら首が転がっていた!―やり手の会社社長、土居楯雄の首が、切断されて発見された。現場の壁に留められていたのはビアズリーのサロメの複製画。警察の聴取が始まるが、楯雄の娘、帆奈美と連絡がつかない。家族が心配していると、死体が見つかったという連絡が入った。彼女は、ミレーのオフィリアのような姿で発見されたのだった―。

著者等紹介

平石貴樹[ヒライシタカキ]
1948年北海道生まれ。東京大学文学部教授などを歴任し、現在は同大名誉教授。’83年に「虹のカマクーラ」ですばる文学賞を受賞後、推理小説を中心に発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

geshi

30
事件関係者の内的独白形式でミステリを書くという挑戦意欲は買うが、読みにくさが先立ち面白さに結びついていない。死体の状況や複雑な人間模様などをちゃんと読者に分からせないといけないのに、関係ないこと考えるから邪魔でしかない。探偵役である女弁護士が事件に首を突っ込んで「連続殺人の方がいい」という独善的な考え方には正直引く。犯人の内的独白があっても叙述の罠によって気づかないようにはなっているが、こういった仕掛けを成立させた上で面白くするには相当の手練れでも難しいだろうに。2021/04/08

タカギ

30
サロメやオフィーリアがモチーフになっているのは美しくて良いが(『サロメ』も『ハムレット』も読んだことないですが!)、殺人の理由が身勝手で後味が悪い。本人には切実だったとしても。作者からの挑戦状とも言える序文で始まる。登場人物たちの「内的独白」のみでストーリーがつながっており、心の中で思うことに嘘はない。そういった意味では嘘に騙されるストレスはなかった。オフィーリアがモチーフの装画が美しい。2020/10/21

ちょん

19
オフィーリアの絵が大好きなので表紙買いしましたが...。なんか面白く読めなくてとんでもなく残念。なんだかよく分からないまま、世界観に入り込めないまま終わってしまった...。2021/05/08

じーつー

15
原田マハのサロメを読んでいたから、サロメ繋がりで購入。 様々な登場人物の心情から物語が進む内的独白スタイルと聞いたときはワクワクしたけど、なぜだろう、作品自体は正直ピンと来なかった。 登場人物も全然覚えられなくて、終盤でも特に読み進めたいとかならなくて。 相性が悪かったのかな? ただ、この切ない結末自体は嫌いじゃない。2020/08/10

きょん

12
登場人物たちの内心のつぶやきを全部描写するという、確かに大変な試みだとは思うんだけど、ちょっと印象がごちゃごちゃしてしまったかなあ。ニッキ・サラシナがちょっと登場してたのが嬉しい。2020/08/14

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