出版社内容情報
気鋭の本格推理作家が時代ミステリーに挑戦!城を舞台に起こる事件をテーマに競演するテーマ・アンソロジー、二か月連続刊行第二弾!
内容説明
秀吉が一夜にして築いたとされる墨俣城。家康は、そこに一夜で天守を造ってみせるという。一夜城伝説に隠された秘密に迫る「幻術の一夜城」。三方を海や川に守られた船上城で、客人が怪死を遂げた。なぜ水のない場所で溺れ死んだのか?名将・高山右近が解明に乗り出す「ささやく水」。日本各地の城を舞台にミステリー作家が競作する、書下ろしシリーズ第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
103
時代ミステリ・アンソロジー。作家陣が本格ミステリの面々、それもひと癖ありそうな方々ばかり。中身も時代物としてのエンタメ性がありつつ、城を舞台とした不可思議な事件が盛り込まれ、どれも上手く仕上げられていて楽しめた。やはり怪しげということで忍者が大体出てくる。安萬:長編「滅びの掟」が面白かったが、こちらも人間味を感じさせる忍者の描き振りが良かった。岡田:仕掛けも巧いがこれは全部持っていかれた。森谷:水城作りの巧みさに感服。上手く活用。黒田:秀吉と家康の別の対決。二階堂:忍術連続バトルに伝奇ロマンで締めくくり。2020/05/06
雪紫
50
東日本の後にはこちらも。ぶっ飛んだ作風はなりを潜め・・・まあ、締めの二階堂さんは忍術の点でぶっ飛んではいるか。好みは秀吉の一夜城再現の解釈を描く「幻術の一夜城」とキリシタンが絡む「ささやく水」。2022/01/11
ポチ
50
西日本篇は全て実在した城を基にした話。帰雲城の事は別の作品で知ったが、その場所を見てみたいな。舟上城も興味を惹かれた。忍者の話が多かったがそれなりに楽しめた。2021/09/08
ふう
11
私の場合やっぱり歴史ものだと余計な情報に気を取られミステリー集中できないかもと実感した西日本編。選ぶなら「ささやく水」 かなあ。「小谷の火影」のお市がなんだか嫌だったw 2020/07/20
Mzo
8
城を舞台にしたアンソロジーの西日本編。個人的には、東日本編の収録作の方が好みでした。2025/03/09
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