光文社知恵の森文庫<br> 幸福王国ブータンの智恵

光文社知恵の森文庫
幸福王国ブータンの智恵

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  • サイズ 文庫判/ページ数 213p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334786083
  • NDC分類 302.258
  • Cコード C0195

内容説明

国民の97%が「幸福」と答える国、ブータン。ヒマラヤ奥地にあるこの小さな王国は、GNH(国民総幸福量)を指針に国づくりを進めてきました。伝統文化を守り、近代化を急がず、自然環境を大切にする。そして「自分の幸せよりもみんなの幸せ」というチベット仏教の教え―。経済成長のなかで日本人が失った大事なものが、この国でみつかるかもしれません。

目次

1章 大きな国はめざしません―政治編(GNPよりGNHが大事です。;ゆっくり近代化しています。 ほか)
2章 お金持ちにはなりません―経済編(巨大なダムはつくりません。;地下資源は、掘りおこさないことにしています。 ほか)
3章 自然を守ることがいちばん大事です―社会編(国民の多くが幸福だと感じています。;貧しい人でも学べるように、教育費はただです。 ほか)
4章 ゆっくり幸せになります―暮らし編(家を継ぐのは女性です。;みんな、三世代、四世代の大家族です。 ほか)

著者等紹介

齋藤利也[サイトウトシヤ]
1952年、福島県中通り生まれ。中央大学文学部哲学科卒。広告会社勤務を経てフリーのコピーライターに。世界の紀行文などを雑誌やwebに寄稿

小原美千代[オハラミチヨ]
1969年、神奈川県出身。早稲田大学卒。’95年よりモンゴル政府給費留学生としてモンゴル国立大学に、’97年より中国・西北民族学院に留学。大学在学中からチベット仏教文化圏をテーマに学び、取材を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

116
🇧🇹幸せの国、ブータン🇧🇹人々の幸福とは何か、求め続けたらきりがない。これで十分、ほどほどに。自然環境、伝統を守りながら、近代化を焦らず、ゆっくりと発展していこう!一人の幸せか、皆の幸せか。人の欲と上手に付き合っている国。不便を忘れた便利な国にいると、考えさせられます。助け合うことでお互いの信頼関係は築けます。日本らしさとは何でしょう。絆…おもてなし…。失われつつあるからこそ、心に響くのでしょうか。自分らしさとは何でしょう。感謝する心を忘れたくはありません。立ち止まって呼吸を整えることも大切です。2020/08/16

ジュースの素

14
ブータンのGNHについては有名だし、本もたくさん出ている。とは言っても今はネットもあるしブータンの人々が本当に幸福に感じているか疑問があった。この本は定義と目的がくっきりと書かれていて多岐に渡る幸福の理由が解りやすい。この頃の日本の有り様を見ると 「幸福」の基本から考え直す必要がありそうだ。子供の貧困、高齢者の不幸、災害国、政治家や上に立つ人の衰退ぶり、原発問題etc. 便利さの陰で不幸な事態が山積み。ブータンを本気で見習う必要を感じてしまう。2018/07/07

しふぉん

7
この夏休み、ブータンへ行った。本当に伝統が守られていて、大学生でも伝統的な踊りを踊れるのが当然で、どの建物もブータンらしさにあふれていた。他にも、私も旅行時彼らの臨機応変力が輝いて見えたので、共感しながら読んだ。また、気になったのは国土中で森林が占める割合は日本も負けていないという話。それなのにブータンは山のイメージが強く、日本は都市のイメージが強い。そう思うと、日本はせっかく多くある山を蔑ろにしているのではないかと思った。日本は近代化を強く推し進めてきたからここから戻るのは難しいが学べることは多い。2014/09/16

ふう

6
小国だから成り立つ、というのはあるけれど、魅力ある国作りを積極的に行っている。行ってみたい。ただ、書かれていないこともある。ウィキによれば徴兵は行われていないが、20歳から25歳までの男性は、3年以上の軍事訓練の義務があるとのこと。自然との関わりやとらえ方などには親しみをおぼえる。有線の電話が普及しなかった分、携帯が通じる国になった、というのは皮肉だけれど、携帯が圧倒的な情報量でこれからの国を変えていくだろう。可能性とみるか、危機とみるか。きちんとした高度な教育が今後必要になるのだろうな。2015/11/05

藤埜

3
アジアの誇る美男美女カップルである王様王妃様を擁する、ブータン王国についての入門に最適の本で、ブータンの簡単な歴史や文化、大切にしている価値観について学べます。 『足るを知る』事を国を挙げて実践しておられ、世界中でも非常にユニークな国だなと思いました。 日本も今更便利な先端技術を捨てることは出来なくても、ブータンのように意識的に『古き良き日本』を維持していく事で、『もっともっと』の世界から抜け出れるのかな。 日本は既に十分恵まれていて、私達は発展よりも違う事を求めているように思えます。2019/10/27

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