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光文社知恵の森文庫
子どもを虐待する私を誰か止めて!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334785758
  • NDC分類 369.4
  • Cコード C0136

内容説明

やめたくてもやめられない―親からの苦しい叫び。著者の長谷川博一氏は1999年に「親子連鎖を断つ会」を設立以来、虐待する親の支援に取り組んでいる。なぜ子どもをうまく愛せないのか。その背後には、当事者自身の少年・少女時代が、両親からの虐待のエピソードで埋め尽くされている、という辛い事実があった。世代連鎖に立ち向かった6人の壮絶な記録に学ぶ。

目次

序章 虐待の世代連鎖の生じ方
第1章 「あんたのせいで苦労する!」―連鎖を知って「怒りの循環」を断った 恵子・27歳
第2章 「子どもをいたぶることをやめられない」―私は鬼畜、死んだほうがいい 里美・36歳
第3章 「許せないのは、好きだから?」―あんな父でも愛されたかった 明枝・31歳
第4章 「私は許さない」―いつも全部私のせいになっていた 康子・40歳
第5章 「絶望の闇から希望の光へ」―開かれたパンドラの箱が閉じるまで 妙子・36歳
第6章 「二つの世代が手をつないだら」―家族とは修復可能なシステム 道代・48歳
終章 虐待の連鎖をどう扱うべきか

著者等紹介

長谷川博一[ハセガワヒロカズ]
1959年愛知県生まれ。東海学院大学人間関係学部心理学科・同大学院人間関係学研究科臨床心理学専攻教授。臨床心理士。専門分野は心理療法、虐待、犯罪心理、青少年問題、人格障害。親の立場から虐待問題にアプローチする「親子連鎖を断つ会」などを主宰。不登校児童へのメンタルフレンド派遣、刑事裁判の心理鑑定も手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雲をみるひと

23
学者であり児童虐待者の支援者でもある作者によるルポ形式の本。作者が実際に支援に関わった生々しい事例が語られている。原本は20年以上前に書かれたこともあり、現在と社会環境が変わったところもあるのだろうが、普遍的なテーマなので違和感はあまり感じない。文庫化の際に追補されたあとがきには、作者の思いがよく表現されているように思う。2024/01/27

丸々ころりん

8
育った環境が、その後の生活人間関係に大きな影響を与える。悪循環を断ち切るには? 自分の弱さ苦しさを認めて、助けを求める勇気も必要と思う。2021/09/06

Ikuto Nagura

5
「虐待は、親密な関係のなかで、支配する側とされる側という関係が固定的になったときに成立する」もので、さらに「力による支配は、家族というブラックボックスのなかで、常に強い者から弱い者に向かって流れ、世代を超えてめぐりめぐる“循環”を作っている」と長谷川は分析する。親も社会も、未だに儒教的価値観による封建的家族関係、つまりは子を親の所有物だと考える悪習に囚われていないか。私は完全に否と言い切れない。それは、子を縛りつけるだけでなく、自らをも善き親たらねばと呪縛する。これを解くには、何と対決すればいいのだろう。2016/03/15

鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)

1
全ての家庭から、「酒癖が悪い人の飲酒」と「八つ当たり」がなくなったら、世の中は相当良くなりそうですね。絶対なくならないだろうけど。2011/03/20

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