光文社知恵の森文庫
男の子の躾け方―あるドイツ人からの提言

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  • サイズ 文庫判/ページ数 227p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334785680
  • NDC分類 379.9
  • Cコード C0137

内容説明

子どもを躾けるという言葉は、ドイツ語にはない。教育とは、本来持っているものを引き出してやる、の意である。子どもの判断を育て、伸ばしてやることで、彼らは日々成長してゆく。その試行錯誤もたいせつなのだ―。日本の教育が陥った学力・教養の低下をいち早く指摘。家庭や社会での具体的なアドバイスを説き、ベストセラーとなった教育論の名著、ついに文庫化。

目次

第1章 家庭でどう躾けるか(子どもは、神から与えられた謎である;集団生活の規律を重んじて、個性の芽をつまない;小さいときから、時間の責任を持たせよう ほか)
第2章 学校でどう導くか(教師の能力によって、子どもの可能性は見いだされる;PTAに父親を参加させよう;他人の子どもを注意できる親になろう ほか)
第3章 社会でどう鍛えるか(無趣味型人間は主役になれない;思いっきり遊ばせると、勉強と遊びのケジメがつく;父親が、まずよく学び、よく遊べ ほか)

著者等紹介

シュペネマン,クラウス[シュペネマン,クラウス][Spennemann,Klaus]
1937年、西ドイツ、ベルリン生まれ。ハイデルベルク大学にて神学、哲学、社会倫理学を学び博士号を取得。日本人女性と結婚し、’70年に来日。同志社大学文学部・神学部教授として社会倫理学などを講義。この間、ドイツ政府から文化功労賞、およびチュービンゲン大学からも博士号授与。現在は同志社大学名誉教授。財団法人日本クリスチャンアカデミー理事長。京都市立下鴨小学校のPTA会長を務めた経験があり、日本の家庭教育・学校教育の問題に直面(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nippon

1
結局躾方に正解なんてないと思うが、まあ参考になったかな?2015/01/31

ERI

0
佐藤優氏が勧めていたので読んだ本。父母が愛をもって繋がっていること、遊びの大切さ、など基本的なことが書かれていたが、著者の伝えたい気持ちが伝わってきた。いわゆる育児本とは一線を画す。夢を持たせること、性教育、など難題が多いが、今後の育児の参考にしたい。2016/07/30

ミュンヘン

0
佐藤優氏の恩師だと知り興味を持って読んだ本。男の子と題にはうたってあるがあまり関係ない気がした。最近の日本での育児の主流とは違う箇所もあるが、色々興味深い点もある。ドイツの婦長さんが言った言葉が重かった。「本当に愛し合ってできた子は、喜びの中に迎えられる。しかし、性の戯れの結果とか犯されてできてしまった場合、母親は最後までその子を拒否する態度で産みます。陣痛のときに人一倍泣き喚くのは、このタイプの女性ですよ」また、シュバイツァーの言葉を覚えておきたい。「若き日の感激をできるだけ長く持続させることが必要だ」2010/11/26

愛希穂

0
後で2011/04/16

くらーく

0
1980年に出された本だからなあ。著者が親と同じ世代。確かに、私の周りではこれに近い躾をされた人もいるだろう。何より戦争体験者で、物が無くて飢えを経験した大人が当たり前のようにいたし。今、このような躾は難しいだろうな。動画も個人で複数機器で見られる。モバイルで常に煽情的な情報に触れられる環境にある。いったい、どうやってそれを見張る?欲望を抑えさせる?それだけに、自制心をどう持たせるかが重要なのだろう。まだ、ドイツには宗教的なものがあるが、日本には無いし。ダメなものはダメといって、言うことを聞くかねえ。2018/03/03

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