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内容説明
「ひじょうに合理的なものの考え方をする一方で、とんでもなく浪花節的な性格が前面に出てくる」―吉田茂にもっとも近かった三女である著者が、戦後日本を復興させた名宰相の魅力ある素顔を初めて明かす。「国際的なカン」を持ち「どんなときも自分の意見を常に主張した」宰相・吉田茂と、人を惹きつけずにはおかなかった「人間としての器」を描いた名作。
目次
敗戦国の総理大臣
政治家の条件
麻布市兵衛町
焼け跡の散歩
組閣
マッカーサーと父と
近衛さんの死
外交官の妻
養父と実父
パリ講和会議
頭のよしあし
皇太子殿下イギリスご訪問
日本人であること
父の方針
イタリア週末旅行
新橋
欧米視察の旅
湯河原
二・二六事件
駐英大使
朝帰り
イギリスの田舎
狩猟の季節
外交官の家族
木の葉のささやき
帰国
結婚
飯塚
開戦の年
行ったり来たり
選挙
山崎首班事件
吉田学校
こりん
財布
ばかやろう
臣茂
再軍備を迫られて
単独講和か全面講和か
サンフランシスコ講和会議
「パパってばかね」
政治の裏側
対人
大磯
マスコミ嫌い
おしゃれ
富士山
著者等紹介
麻生和子[アソウカズコ]
1915年、5月13日吉田茂・雪子夫妻の三女として中国・安東に生まれる。聖心女学院、ローマの聖心女学院を経て、ロンドン大学で学ぶ。1938年、麻生太賀吉と結婚。三男三女をもうける。長男は、衆議院議員・麻生太郎。三女は寛仁親王妃信子殿下。1996年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ZEPPELIN
5
まず、曾祖父が大久保利通、父が吉田茂、息子が麻生太郎という和子さんの血筋に驚く。そして、二・二六事件で命を落としかけたというエピソードにまた驚く。その娘から見た吉田茂像。やはり豪快で面白い。ネチネチしない分、敵も味方も多かっただろうと思われるが、ここで描かれる茂パパは愛すべき人物である。こういう日本のお父さんはもう絶滅してしまったんだろうか。最後の安斎さんの殉死も、そこまでしても忠誠を誓いたくなるような人柄だったという証左。わざとらしさのない親子愛は読んでいて気持ちが良い2015/03/31
Kuliyama
1
楽しく拝読しました。吉田茂・麻生和子のような親子が現代に現れればな、と思いました。2018/08/13
kick
1
麻生太郎が吉田茂の孫だとは知っていたが、これほどまでのサラブレッドだとは思わなかった。奥さんでなく、娘の和子さんがファーストレディーとしての任を負っていたのはなぜ? そんな記述あったけ? 渡辺謙が吉田茂を演じるドラマが始まったので読んだ本。2012/09/13
タッチ
0
麻生和子のパワーに圧倒した。
おかゆ
0
父・吉田茂の話だけでなく祖父・牧野伸顕の話も面白い。というかご本人の生き様自体が非常に素敵だと思った。2010/11/01
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