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内容説明
ときに病み、悩み、つまずき、迷いながらも、生きることについて読者と共に考え、語り続けてきた著者による、人生の名エッセイを新たに精選。弱虫、意気地なしにも、きっと生きる力、信じる力がわいてくる。待望の遠藤周作エッセイ選集の第一巻。
目次
1 人生のことを語りたい(何一つ無駄ではなかった;人生のことを語りたい;窓からの情景 ほか)
2 共に生きたということ(恋を失ったとき;安定は情熱を殺し、不安は情熱を高める;秘密は秘密として活かしたい ほか)
3 自分がいつ、どこで死ぬか(死について;合わない洋服;私とキリスト教 ほか)
著者等紹介
遠藤周作[エンドウシュウサク]
1923(大正12)年3月27日、東京生まれ。満州大連、神戸と渡り、11歳のときにカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学文学部仏文科卒。日本人がキリスト教の神と愛をいかにうけとめ、いかに生きるかを、文学のテーマとする。『海と毒薬』『沈黙』などの小説を発表する一方、数々のエッセイを手がけ、いまも多くの読者を魅了し続けてやまない。1996年9月29日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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団塊シニア
43
人生は決して楽しいものではない、正直いって悲しいこと、苦しいこと、色あせたこと、魅力のないことの連続、それでもその味気ない人生を捨てずにしゃぶりにしゃぶれば生きる意味が見つかるという、含蓄のある言葉は説得力があります。2014/11/12
ユズル
14
1巻目。愛や死についてのエッセイ集。なかなか、私にとって難しい話ばかりでしたが、『誰かが守ってくれた』だけは、共感しました。私はキリスト教の洗礼とか受けてませんが、あるよ、絶対!2017/04/19
mizzan72
4
遠藤周作のエッセイ。遠藤氏のエッセイ集にはよくあるパターンで、テーマに沿った文章を様々な媒体から集めてきたもののようだ。「病と死」「結婚」「宗教」等々、多少前後したりダブったりはあるが、おおよそ以上のようなテーマから構成される。いやはや、今とは大きく価値観が異なる時代に書かれたエッセイとは、とても思えない。まったく風化しないその文章を読んでいると、氏がいかに物事を本質的に捉えようとしていたのかが分かる。『沈黙』執筆中らしい文章もあり、ファンにとっては大変興味深い一冊だった。2018/01/09
ココマ
2
この本を読んでいるとき、年長者だけど文学や映画の話が合い、対話していて心地よい人と出会っているような気分になった。それは著者が多分、若い世代からもいろいろと学ぶ気持ちが常ににある、謙虚な人物だからかもしれないと思った。 2016/03/09
slow_life
2
海と毒薬がスタートで、遠藤氏の本をハジから順に読んでいた学生時代。楽しくて、アホらしくて、さみしい孤狸庵先生やっぱりすきだなぁ。2012/11/28