知恵の森文庫
古美術読本〈1〉陶磁

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 210p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334784225
  • NDC分類 704
  • Cコード C0195

内容説明

唐・李朝の世から、現代日本にいたるまで、連綿と受け継がれてきた陶磁の美。生活から生み出された器のなかに、人々は何を思い何を伝えたのか。小説家・研究家・収集家から、実制作にたずさわる陶工家まで、著名人がその魅力を存分に著した名文集。書蹟・庭園・建築・絵画・仏像と続く、全六巻『古美術読本』の第一巻。

目次

陶磁の美(芝木好子)
ひとりごと(大佛次郎)
染付皿(小林秀雄)
秘色青磁(幸田露伴)
李朝陶磁の美とその性質(柳宗悦)
日本の陶器の味について(小林太市郎)
茶碗の美しさ(谷川徹三)
陶器に関する考察(木下杢太郎)
野菊の茶碗(富本憲吉)
乾山の陶器(北大路魯山人)
ふしぎな仁清(八木一夫)
益子近々況(棟方志功)
美濃のやきもの(小山冨士夫)
萩紀行(今東光)
壺屋の仕事(濱田庄司)

著者等紹介

井上靖[イノウエヤスシ]
1907年、北海道旭川生まれ。作家・詩人。京都帝国大学哲学科で美学を専攻、毎日新聞社入社後に美術欄を担当するなど、美術に特段の見識を有する。1950年「闘牛」により第22回芥川賞受賞。1991年逝去

芝木好子[シバキヨシコ]
1914年、東京浅草生まれ。小説家。1942年「青果の市」により第14回芥川賞受賞。「湯葉」「隅田川」など女性の生き様を描いた小説を著す一方、「青磁砧」(第11回女流文学賞)をはじめ伝統美を題材にした作品を発表する。1991年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bittersweet symphony

1
1987年に淡交社から出たシリーズ(全六巻)の文庫化の第一巻。陶磁をテーマとしたエッセイのアンソロジー。自分の個人的な特性もあるのでしょうが、陶芸史研究家 小山富士夫を筆頭とした学術畑の人の文章が、記述が具体的で一番なじむ感じ、ついで陶芸家の文章、作家・小説家の類の人のそれは抽象度が高く馴染みませんでした(ただ一般に受け入れられている陶芸論はこのタイプが多い気はします、この本の中で言うと柳宗悦曰く朝鮮のやきものは無作為の無作為が素晴らしい、日本のはそれらしくても無作為の作為になっていると言うような論)。2007/11/08

しまゆう

1
人は一生のうちに焼き物に寝食忘れてのめりこむ時期がある、という文が味わい深い。 NHKで備前焼の特集をやっていたので興味を惹かれななめ読み。備前焼は焼き物の中で最後にのめりこむものらしいが、その野武士のような無骨さにある緋襷の情熱を一目したらば、順番なんて関係ないなと。お勉強お勉強。2016/01/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/649845
  • ご注意事項

最近チェックした商品