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内容説明
美術家たちの「苦闘」の成果を心ゆくまで味わうのも、無視するわがままも気分しだい。個性豊かな美術館をふらりと訪ね、美の女神に身を委ねれば、いつしか忘れる日常の煩わしさ。小さな贅沢、大きな満足。旅の醍醐味、ここに極まれり。
目次
生活の記念塔―木田金次郎美術館(北海道岩内郡)
願かけの札―棟方志功記念館(青森市)
走る仏像―土門拳記念館(山形県酒田市)
女の時代―蕗谷虹児記念館(新潟県新発田市)
死のかたち―笠間日動美術館(茨城県笠間市)
風となりたや―川上澄生美術館(栃木県鹿沼市)
鳥のことば―栃木県立美術館(栃木県宇都宮市)
布の魔術―ハラミュージアムアーク(群馬県渋川市)
繭玉と織物―大川美術館(群馬県桐生市)
開化とひとり芸―河鍋暁斎記念美術館(埼玉県蕨市)〔ほか〕
著者等紹介
池内紀[イケウチオサム]
1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者。『海山のあいだ』(角川文庫)で講談社エッセイ賞、『ゲーテさんこんばんは』(集英社)で桑原武夫学芸賞、『ファウスト』(集英社)新訳で毎日出版文化賞、『カフカ小説全集』全6巻(白水社)で日本翻訳文化賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くものすけ
1
新潟県新発田美術館、愛知県常滑市窓のある広場などはこの本を読まなければ絶対訪れることも無かったような気がする。著者は全国津々浦浦よく歩かれている...2017/12/22
yo27529
1
久しぶりの池内本。でもこの先生いつもあちこちお出かけしていらっしゃるのですね。温泉や居酒屋ばかりじゃなく美術館もですか!品川に素敵な美術館があるのをこの本で知りました。富山市にある美術館はぜひ一度行ってみたいなあ。2014/01/19
ちょーのすけ
0
全国各地の主に小さな美術館41ヶ所が紹介されている。数年前に買って、興味のあるところだけを拾い読みしていたが、初めて通して読んでみた。全く名前も知らなかった、自分の住むところからは最も行きにくい場所にある「久万美術館」をいつか是非訪ねてみたいと思った。それが実現した時、この本を読んでよかったなぁと改めて思うはず。2010/12/21
kinta
0
北から南までふらっと立ち寄る美術館。個人の名を冠した美術館もあれば地域に根ざしたそれもある。どちらの場合も画家、土地、その人生を垣間見る。もとい自分の来し方を振り返ることに他ならない。合わせ鏡を覗くような一冊。2020/04/07
なかえり
0
旅に出ると美術館には訪れる。小さな贅沢。2019/05/18