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内容説明
人は死ぬと、どこへ行くのか?あの世とはどんなところか?「死」には送る作法と、送られる作法がある。極楽か地獄か、死んだ本人の功徳だけでなく、遺族の供養によっても行き先は決まる。古今東西の霊界を見てきた著者が案内する「あの世」の歩き方。あの世を考えることで、これからの人生をよりよく生きられる。
目次
1章 三途の川の渡り方(お迎えが来るとき;死を送る作法と死ぬ作法 ほか)
2章 地獄ツアー(黄泉の国と地獄;ほとんどの人が地獄へ堕ちる ほか)
3章 霊と暮らす(霊界はカミサマから妖怪までの一本の体系;お盆 ほか)
4章 おばけのいる人生(鬼、天狗、キツネが妖怪の御三家;妖怪とおばけの違い ほか)
解説 三途の川を上手に渡るには(横尾忠則)
著者等紹介
水木しげる[ミズキシゲル]
1922年、鳥取県境港市生まれ。妖怪漫画の第一人者。’43年、太平洋戦争に従軍し、ニューギニア戦線で爆撃を受け左腕を失う。’46年に復員後、紙芝居画家となり、『鬼太郎』を生み出した。’57年単行本『ロケットマン』で漫画家デビュー。’65年『テレビくん』で第6回講談社児童まんが賞を受賞。’68年にはテレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』が放映開始され人気漫画家に。’91年、紫綬褒章を授与される。2003年、故郷の境港に『水木しげる記念館』を開館する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タリホー
4
水木先生追悼としてつい最近増刷されたようで、本書では日本の死生観と『往生要集』に基づく八大地獄の様子、それから他国(主に南方)の死生観も踏まえた死生観が考察されている。とにかく読んでもらえばわかるのだが、死後の十王による審判がまぁ厳しい!恐らく現在の人はほぼ地獄行きだろう…。死後の世界観については確かに存在しないものと決めつけるのは虚無的過ぎるし、かといって宗教の教義によって脅迫的に教え込まれるのもいかがなものかと指摘している水木先生の思想には納得出来る所がある。2015/12/28
kuppy
1
現世の行動の条件が厳しすぎて誰も極楽にはいけそうにないね。地獄の描写は辟易したけれども、合理主義に偏り過ぎた現代人の警告の最後の章は納得。でもあまりスピリチュアルすぎると何かと弊害もあるし、バランスなんだろうね。2020/11/23
kotaoue
1
想像できないから「ない」のではなく、想像できないから「ある」。2009/06/23
kimmy
0
水木先生の情報収集能力に脱帽です。それをド素人の私もわかるようにとても簡単に説明しています。目に見えないものもあるんですよ。って本当に納得しちゃいます。なんで四十九日があるのか?も一般常識として勉強になりました。2016/04/04
寺内町亭小天狗
0
『三途の川の渡り方―「あの世」と「霊界」が見えてくる 』の単行本を文庫化した本です。題名が違うので、別の内容だと思ってインターネットで買った。再読していて、やはり生前の行ないが、次の行き先(世界)が決まるのだと思います。四十九日に至るまで、残された家族が供養をしないと、死者は行き場所を失うことになりかねない。四十九日の法要は、一番大事にしなければならない。忌中表にある初七日・二七日・三十七日・四七日・初忌・五七日(三十五日)・六七日・七七日(四十九日)・百ヶ日通りに法要を行なうことです。




