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知恵の森文庫
麻婆豆腐の女房―「赤坂四川飯店」物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334782207
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0195

内容説明

日本にはじめて「麻婆豆腐」をもたらした、“中華料理の神様”陳建民。香港から来た彼を愛し励まし、成功への架け橋をともに築いたのが、日本人の妻・洋子だった。反対された結婚、店を転々とする日々、四川飯店の開業、“中華の鉄人”息子・建一の成長、建民の別離した家族との出会い―波乱と愛情と笑顔に満ちた女性の生涯を描く一代記。

目次

元気なもらいっ子
中国語が飛び交う世界へ
さすらいの料理人・陳建民
祝福されなかった結婚
さすらい防止作戦の成功
店を転々と渡り歩く建民
四川飯店の誕生
NHK料理番組の舞台裏
夫唱婦随から婦唱夫随へ
中国料理の学校を作る
香港に残してきた妻子の来日
四川からやって来た娘
四十年ぶりの里帰り
建民の死
洋子の最期

著者等紹介

吉永みち子[ヨシナガミチコ]
1950年埼玉県生まれ。東京外国語大学インドネシア語科卒業。日本初の女性競馬記者を経て、文筆・評論活動に入る。『気がつけば騎手の女房』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Crystal.B

6
中華の鉄人が亡くなったというニュースで手に取った作品。当時スタジオに応援に来て「建ちゃん」を連発していた元気で明るいママのことはうっすら覚えています。見た通りの人だったんですね。行動力と懐の深さに感服。既にドラマ化されているようですが、まんま朝ドラになりそうな人生。晩年はどこでも妻の後をついて回ったという夫の姿が目に浮かびました。仕事はできるけど風来坊でやんちゃな亭主としっかり者で気働き抜群の女房の組合せは古き佳き時代のカップルでちょっと羨ましいかも?と思えました。2023/05/12

アヤ

4
陳建民さんの奥さん・洋子さんの話。昭和一桁生まれの時代の人が奥さんのいる中国人と結婚するなんて、すごい度胸と偏見のなさ!!建民さんの『きょうの料理』の講師の話など興味深いエピソードが沢山。日本の食卓のレパートリーの豊かさって、こういう人達のおかげなのよね。2024/04/19

ワタナベ読書愛

2
2000年刊行、2003年加筆訂正・文庫版。日本に四川料理、麻婆豆腐を広めた料理人:陳建民の妻、洋子の波乱に満ちた愛と笑いと感動の評伝。まだ外国人が珍しい時代に国際結婚をした一人の女性。豪快で柔軟で懐の広い、人懐っこくて、情に厚い。負けず嫌いで行動的。どんどん自分で切り開いていく人生は爽快。お茶の間で人気の夫と息子、忙しい四川飯店を切り盛りし、大勢の人の面倒を見て、自分も楽しんでいたパワーも運も強い人。いろんな事があったけど、ドンと構えて受け入れてきた。本当の愛情が伝わる生き様。すごい人が居たもんだ。2023/01/15

daiyuuki

2
日本にはじめて麻婆豆腐をもたらした中華料理の神様・陳建民。共に成功への道を築いた妻・洋子。どのように麻婆豆腐などの中華料理を広めたか?(回鍋肉にキャベツとピーマンを入れた先駆者)NHKの料理番組での裏話など、中華料理が好きな人には興味深い内容です。2005/05/16

てくてく

1
戦後日本に中華料理を紹介した陳建民を、彼を支えた妻、洋子の視点からまとめた一冊。四川、香港、台湾、日本と彷徨う料理人であった陳氏がどのようにして日本に根を下ろしたのか、彼が日本で成功した秘訣、特に後半は洋子氏なしでは成り立たなかった様子が面白かった。しかし、複数の妻子の存在に始まる、文化というか生活感の違いはすごいものがある。2014/04/09

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