出版社内容情報
名家の子息が集う私立千手學園にはまだまだ妖しい謎が蔓延っている――。注目のシリーズ2作目!
内容説明
名門私立千手學園には、今日も妖しい呪いの噂が飛び交っている―。ある日、一年生の富貴が“図書室の怪人”に出くわしたと生徒たちの間で大騒ぎに。浅草育ちの永人は、慧や昊、乃絵らと真相究明に乗り出すが、生徒会長の東堂に「この件は忘れたまえ」と横槍を入れられてしまう。そして、永人が千手學園を退学するという噂が―!?大正浪漫の香り漂う学園ミステリ!
著者等紹介
金子ユミ[カネコユミ]
『アナタを瞳でつかまえる!―天然女子はカメラアイ!?』(コスミック出版)でデビュー。ゆみみゆ名義でボーイズラブノベル、漫画原作を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆなほし
29
シリーズ2作目。妖しい噂が飛び交う私立千手學園の新たな噂“図書室の怪人”の真相究明に乗り出す永人だが、生徒会長東堂に「この件は忘れたまえ」と言われ…。見事、前巻より面白くなっている!大正浪漫好きなら間違いなく楽しめる本シリーズ、主人公の永人の性格がとても清々しくて良い。最高なのが、本来絶対的正義であるはずの生徒会長までもが怪しいところ。永人という庶民の目から見る異質な學園は、不気味でありながらも妖しさも含めて魅力が止まらない。読了後に表紙絵を見れば、なるほどと頷けるのも面白い。次巻も大変楽しみだ。2020/04/01
assam2005
17
全寮制の男子校にあふれる呪いや不思議の数々。図書館の呪いから始まり美術室、温室、回廊といたるから謎が湧き出す。それを解決するのは誰もが一目置くグループ、生徒会長・東堂、副会長・黒ノ井、誰からも好かれる双子の慧、学業運動どちらも優秀な双子の昊、自由闊達豪快な永人。このシチュエーションがワクワクを掻き立てる。誰一人何かしら黒いものを持っており、完全に白とは言えない中で、如何に事態を収拾していくか、その手腕が問われる。今回は、ラストでの永人の母の言葉に私の心はガッツリ掴まれてしまいました。2022/05/07
イシカミハサミ
12
ほぼ人物紹介に終わった1巻から けっこう間をあけてしまったので、 もしかしたらちゃんと味わえていないかもしれないけれど、 しっかり時代や身分を踏まえた 深みのある物語が展開していく。 まだまだそれぞれの思惑が飛び交っていて、 もうちょっと単純でもいいと思うところもあるけれど、 次の巻も楽しみ。2023/08/12
優輝
10
前巻の続きから物語が始まって 図書室の怪人を調べ始めたんだけど 新キャラの後輩くんが金持ち特有の性格の悪さ 東堂からも調べるなって言われて結局調べちゃう 先生の性格も中々やばめだったけど本当の怪人って誰で地下には何があるのか謎のまま 今後明かされるのかなー… 温室の地図は急にBL!?ってなったけどまぁ匂わせ程度だし大丈夫かと思います 回廊の白蛇はなんかみんな必死すぎですね(苦笑) 千佳姉さんかっこよかったわ 最後にちらっと出てきたおじさんがまさかの作文の人だった ってことはあの制服はおじさんのかな?2023/12/14
アキ
5
シリーズ第2弾。 図書室の怪人・美術室の想い人・温室の地図 ・回廊の白蛇の4話。 舞台は大正時代の東京のエリート校。 学園とは、呪いや謎が当たり前のように転がって来るらしい。 今日も今日とて事件は起こる?? 固定キャラの性格や変な役割が見えてきます。 永人が傷つけられる描写には、ムカつくけれど それを我慢して受け流す永人もまた、好感度アップ 軽くて読みやすくてハラハラできるから、 このシリーズは楽しめます。2023/04/11