出版社内容情報
暗躍する色事師、姿の見えない敵との闘い――ふたつの都市での大騒動。二巻目にして勢いに乗る新シリーズ、期待の最新作!
内容説明
京での修業先が決まった幹次郎と麻。その新生活は不穏な空気に包まれていた。祇園旦那衆らの寄合で、不審な殺人について探るよう依頼された幹次郎は、正体の見えぬ強敵に立ち向かうことに。一方、裏同心不在の吉原では、老舗の大籬がついに謎の山師の魔の手に陥ちてしまう。二つの町で進行する企みと危機の連続。裏同心幹次郎と吉原の人々の新しい闘いが幕を開けた。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表。文庫書下ろし作品のみで累計6500万部突破の快挙を成し遂げる。各シリーズで幅広い読者層から支持を得ている。2019年5月、映画『居眠り磐音』が公開、著者作品初の映画化となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
94
新・吉原裏同心抄「赤い雨」2巻。幹次郎と麻は江戸吉原を離れ京都祇園で1年の修行へ、吉原では不穏な動きが吉原の女裏同心澄乃と番方仙右衛門、京都と江戸どんな展開になるのか次巻が楽しみですね。2020/09/17
やま
87
吉原裏同心33作目「新・吉原裏同心抄」(第三期)2作目 2020.03発行。字の大きさは…中。 吉原裏同心・神守幹次郎と人気絶頂を極めた元花魁の薄墨太夫・加門麻は、今後百年の吉原の大計を学んで戻ってくるために京・祇園にて1年間の修業を始めました。 京祇園と江戸吉原の二元中継で物語が書かれています。京では、祇園の祭礼が始まる吉符人の前後に旦那7人衆のうち2人が殺される、江戸では、吉原の老舗の大籬・俵屋一家が脅迫されて夜逃げする事件が起こります。→2020/06/11
KAZOO
85
吉原裏同心の新シリーズ2作目です。京都に行った主人公とその義妹の修行が始まります。ただその祇園でも事件に巻き込まれます。が、主人公の人柄からさまざまな人の助けなどにより解決していきます。一方主人公のいなくなった吉原では謎の人物たちにより大店を奪われてしまいます。今後どうなるのか楽しみですが、若干行ったり来たりで少し読みにくさがありました。2020/03/22
優希
46
企みと危機の連続に引き込まれずにはいられません。吉原が戦いの舞台というのも興味深い設定です。2022/10/18
はにこ
32
幹次郎と麻はそれぞれの京での居場所を見つける。麻はここで修行して江戸に帰ったら女将でもやるのかなぁ。幹どのはまたもや厄介ごとに首を突っ込まされたなぁ。まっ、強いから大丈夫か。江戸での澄乃の成長が目覚ましい。俵屋の一件、まだまだ闇に包まれたまま。やはり幹どのが居ないのが痛いけど、左吉や桑平さんの力も借りて乗り越えて欲しい。2021/10/05