内容説明
十六翼将のうち四人を失ったアルスラーン。だが、若き王に悲しみに沈んでいる暇はなかった。パルスへの侵攻を虎視眈々と狙うミスル、マルヤムら周辺国。魔軍を率い、チュルク国でパルス蹂躙の機をうかがう魔将軍イルテリシュ。そして、ついに身体を手に入れた蛇王ザッハークの脅威が迫る!待ち受ける悲劇の予感をはらみながら、急展開する衝撃の第十五弾!
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。’78年、「緑の草原に…」で幻影城新人賞を受賞。’88年『銀河英雄伝説』で星雲賞(長編部門)受賞。2006年『ラインの虜囚』でうつのみやこども賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
139
とうとう、いやようやく蛇王ザッハークが動き出す。しかしただ単に蛇王ザッハークとアルスラーン達パルス軍との一騎打ちという構図に田中氏はしない。一方で終幕に向けての畳み掛けも見られた。何はともあれ次が正真正銘の最終巻である。このような英雄譚が悲劇で終わることはないだろうが、“皆殺しの田中”がその異名通りにどこまでの登場人物を大団円までに殺すのかが不安でならない。もはやスプラッターホラーなみの殺戮振りであるが、できれば晴れ晴れとした結末を迎えたいものだ。ある意味最終巻は恐る恐るの読書になるのではないだろうか。2020/07/05
hnzwd
18
エラムとの会話とか、フラグ立ってたもんな。。戦略家であり戦術家。こんな偶然で落ちていいのかよー。って気持ちにしか。2022/05/29
dorimusi
18
戦旗不倒。なシーンはかっこよかったけど、フラグ建てたらきっちり死ぬね。ここまでくると最後はだれが残るのか?何人残るのかに興味が行くような。最終巻が楽しみです。 ヒルメスはよく働くピエロでミスル国は当て馬的ピエロですがまだでてくるのかな?女王は出てくる気みたいだけど。3人揃っちゃうのか?なんにしても次が最終巻。拾いきれるのか?とちょっと心配。2021/11/06
meow3
17
部下に恵まれ向かうところ敵なしだったアルスラーンも、ザッハークとその眷族が現れてから、苦戦を強いられ少しずつ部下を失っていく。に、してもまさか早々に死亡フラグが立つのがあの二人とは思わなかった。国々の統治者が目まぐるしく変わる中でシンドゥラの話だけは相変わらず安定の笑わせっぷりです。2019/12/18
ミナ
12
もう勘弁してくれよ~。ぜったい人同士の国盗り物語の方が面白かったって。四面楚歌なんて可愛いもんというレベルになっちゃったよ……。相手が人なら無敵の宮廷画家が何とかしちゃって終わりだったかもだけど、状況ひどすぎだよ。アルフリードを幸せにしてあげてよ~。あと一冊で収拾つくの?2019/12/18




