出版社内容情報
鳴瀬佳音はちょっぴりドジで天然だけど腕前は一流の女性隊員。立川分屯基地内で年に一度行われる競技会にやってきたが…。
内容説明
航空自衛隊航空中央音楽隊でアルトサックスを担当する鳴瀬佳音は、ちょっとドジでも腕前は一流の女性隊員。あるとき、後輩の真弓が基地内で行われた競技会の審査員が偽者ではないかと言い出し…。(「サクソフォン協奏曲」)そしてついに渡会との恋にも決着が…!?佳音とにぎやかな仲間たちで日常の謎を解き明かす、青春音楽ミステリシリーズ完結編!
著者等紹介
福田和代[フクダカズヨ]
1967年兵庫県生まれ。神戸大学卒。システム・エンジニアを経て、2007年『ヴィズ・ゼロ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
35
たぶん完結編。吹奏楽モノだけれど既に能力の高い人々の物語なので、部活モノ等と違ってメンバー同士のライバル云々の話はない、渡会の思いがあまりにも一途なので恋愛モノのドキドキ感もない、それなのに引き付けられて読んでしまうのは航空祭やふれあいコンサートに取り組む隊員が清々しいからだろうか。それにしてもカノンの鈍さ自己評価の低さはどうしたものか、周囲が頑張ってしまうのもわかる気がする。2025/06/08
タルシル📖ヨムノスキー
21
当たり前のことだけど狭き門を潜って航空音楽隊に入隊してくるので、中学や高校の吹奏楽部モノのように技術云々という話は一切出ない。最後の最後で、しかも仲間たちみんなが協力して、いや結託してやっと成瀬と渡会が一歩前に進む。もちろん主人公は成瀬なので彼女の話が中心なんだけれど、間に挟まれる室さんや土肥さんの話がとても好き。誰もが何かしらのコンプレックスを抱えていてウジウジしている時に炸裂する天然成瀬アタック!コレが彼女たちの心を癒し、周りの雰囲気を明るくする。そんな人間に憧れる。まさに薫風のような物語でした。2021/06/07
香翠
19
シリーズ完結なんですね。爽やかに読めて吹奏楽も楽しめる上に謎解きもある好きな作品だったんだよね。寂しいなぁ。2019/11/01
たこい☆きよし
6
1冊目は日常の謎ミステリとしてそれなりだったけど、2、3冊目はミステリ分だいぶ控えめなラブコメ。キャラクター小説としては楽しめた。2019/11/18
YH
4
どうやら2巻を読み忘れたみたいだけど、連作短編だったから支障はなかった。むしろ、2巻では佳音と渡会の仲が発展なしだと今作から察せられて、読んでたらかえってイラッとしたかも。佳音が鈍感なのはいいけど、告白した渡会に対する態度は周囲が小言を言いたくなる気持ちがわかるしなんか、渡会がかわいそう。2021/02/14