内容説明
ふだん離れて暮らす母親を喜ばせようと、お邸のアフタヌーンティーにお呼ばれした凪子。新緑の庭に、英国風のお菓子とおいしい紅茶を運んできたのは、想像を超えた、とてもユニークな人物(?)だった―(「アフタヌーンティーは庭園で」)。中身は中年男性、見た目はキュートな、ぶたのぬいぐるみ。おなじみ山崎ぶたぶたが、周囲に温かい気持ちを広げていくファンタジー!文庫書下ろし。
著者等紹介
矢崎存美[ヤザキアリミ]
埼玉県出身。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。’89年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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美登利
98
甘いものがそれほど得意では無い私にはアフタヌーンティーを楽しむ機会がこれまで無かったけれど、ぶたぶたさんのお店「コーディアル」ならば行ってみたいなと思ってしまう。甘いものの合間に食べるキュウリのサンドイッチは自分でも作れるよね。でもぶたぶたさんが作るものは格別でしょう。ラストのお話は主人公と年齢が1番近いこともあり、後半うるうるしかけました。刺繍小物の誕生秘話、時を重ねて素敵な作品が集まりそれを使って貰えるってとても嬉しい事ですね。2019/10/21
ダイ@2019.11.2~一時休止
93
ぶたぶたその30。連作短編集。安定のほっこり感でした。カラスの話が一番好き。2019/09/17
ぶんこ
76
ぶたぶたさんシリーズ30作目!もうそんなになっていましたか。今回は紅茶と焼き菓子のお店。エルダーフラワーのコーディアルが美味しそう。コンポートはたまに作りますがコーディアルは梅酒も含めて作った事がありません。興味津々。アフタヌーンティーは1度だけ経験有りですが、印象には残らずだったので、ぶたぶたさんの作ったお菓子と紅茶を庭園で楽しみたいです。凪子さんのお母様が素敵で、こんなに人生を前向きに貪欲に爽やかに楽しめるようになりたい。面白かったです。2019/07/28
チョコ
72
アフタヌーンティーや、スコーン、紅茶、イギリスのティータイムは本当に大好きなので、私も紅茶をいただきながら楽しくあっという間に読んじゃいました✨ アフタヌーンティー食べてきたお父さんが「腹いっぱいになった」という感想が面白くて吹き出してしまった!!最後のエルダーフラワーの話が良かった!2022/02/15
hirune
72
ぶたぶたさんのお店でアフタヌーンティーしてみたいなぁ♪心にも身体にも滋養になりそうな美味しい紅茶とお菓子をいただけそう☕️🧁🍰カウンターしかないこじんまりとしたお店だけど、今回もまたぶたぶたさんは心に不安を抱える人や悩める人々の背中をさりげなく優しく押してくれてます😃不登校の少年とカラスのお話が温かくて一番好きでした☆2020/06/21