出版社内容情報
津久間戒蔵の犯行の裏に、とんでもない事情があったことを知った伝次郎は……。一刀流の剣が、江戸御府内を騒がす悪党を斬る。
内容説明
定町廻り同心をやめ、生計のために船頭をしていた沢村伝次郎は、南町奉行・筒井和泉守の引きで南町奉行所に戻された。今回、伝次郎に新たに命じられたのは、譜代大名家に関わる秘事だった。大名家と大店の醤油酢問屋の間に存在する問題、そして、大名家を揺るがす企みが伝次郎の前にあきらかになる！人気シリーズ「剣客船頭」の後継シリーズ、待望の開幕第二弾。
著者等紹介
稲葉稔［イナバミノル］
１９５５年熊本県生まれ。脚本家、放送作家などを経て、’９４年作家デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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とし
86
隠密船頭｢七人の刺客｣2巻。筒井和泉守の隠密御用は譜代大名家にかかわる事件探索、ひょんな事から町中でみつけ居候させることになつた破落戸の与茂七、千草と伝次郎の元今後の成長が楽しみな巻でした。2019/07/07
やま
81
剣客船頭22作目「隠密船頭」シリーズ（第二期）2作目 2019.05発行。字の大きさは…中。 伝次郎は、年番方筆頭与力の小野田より醤油酢問屋の近江屋を調べるように言われる。 調べると府内藩松平家のお家騒動に絡んで、改易になった元家老達が留守居役の森下弾正を切り、次に江戸家老を切ろうとしていた所を捕縛する。 新しく居候にした与茂七がいい味を出しています。 今後の展開が楽しです。2019/09/19
真理そら
37
剣客船頭シリーズが隠密船頭シリーズとして続いてるのに気づかず2冊まとめ読み。伝次郎が水を得た魚のような活躍ぶりで楽しく読める。が、気風のいい千草さんに会えなくなったのが寂しい読者である。2019/08/09
陽ちゃん
6
沢村伝次郎が南町奉行の命を受けて隠密活動をするシリーズ2作目。今回は大名家のお家騒動が絡んでいて、武家は面倒だなぁと改めて思わされました。伝次郎の方は町中でうろついていた与茂七を拾って居候をさせることになりますが、この与茂七が今後なっていくのか楽しみです。2019/07/06
ひさか
4
2019年5月光文社文庫刊。書下ろし。シリーズ2作目。ストレートな探索とチャンバラ。迷いのない伝次郎が良い。てっきり、伝次郎に次々と刺客がやってくるのかと思いましたが、刺客の集団という意味の七人で、ありました。2019/07/16
