内容説明
順風満帆とも、波瀾万丈ともいえない人生。出張へ向かう新幹線で受けた一本の電話から、すべてが狂い始める。息子に、覚せい剤を使った疑いがあるという。警察に追われる次男、意外な姿を見せる長男、そして―ある秘密を抱える妻。次々と災厄が降り注ぐなか、中年にさしかかった男に家族の意味が問われる。この時代に生きるすべての人へ贈る、著者渾身の一作。
著者等紹介
山本譲司[ヤマモトジョウジ]
1962年、北海道生まれ、佐賀県育ち。早稲田大学卒業。東京都議会議員、衆議院議員を務める。2000年、秘書給与詐取事件を起こし、翌年、1年6月の一審判決を受け服役。’03年、433日間の獄中生活を綴った手記『獄窓記』を出版。同書が新潮ドキュメント賞を受賞。’12年、ノンフィクションでは書き尽くせなかったすべてを『覚醒(上下)』に描き、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陽
1
事業プロジェクトの最中の次男薬物逮捕〜妻の体調〜長男の薬物逮捕〜家の火災〜妻の不倫〜自身の体調悪化など、色々な事が通過点視点で描かれ、オチもなくそれに対応せざるえない状況の連続。 目まぐるしさは、どうかなと思ったが、予想だに、しない事を起こるわけで、その時の判断が一喜一憂することなく過ごせるかを説いた物語だったかと。2021/01/28
みやしん
0
好事魔多し。家族全員ものすごい面白い展開が起こりそうでなかなか起きず、逆転ホームランで飾れる地上げ案件もポテンヒットで終わった。父親と母親のW主人公が今一つ。特に長男の医者設定が殆ど活きなかったのが勿体ない。全体を通して言いたいテーマは解るんだけど、風呂敷の拡げ方が中途半端。大掃除で時間が足りず押し入れに詰め込んで部屋をキレイにした感じ。2021/12/08
クズティ
0
2月19日