光文社文庫 光文社時代小説文庫<br> 面影橋まで

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面影橋まで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 408p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334777791
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



柏田道夫[カシワダ ミチオ]
著・文・その他

内容説明

江戸は水の都だった。そして、水際にはたくましく生きる市井の人々の暮らしがあった。夜鷹を運ぶ船頭、橋を渡ることを禁じられている質屋の息子、母を失い船宿で働く幼い娘、水茶屋に売られて船宿の主に囲われた女…。『武士の家計簿』『武士の献立』の脚本家で小説家でもある著者が水にまつわる人々の物語を描いた七編を収録した心を打つ一冊。

著者等紹介

柏田道夫[カシワダミチオ]
1953年東京都生まれ。青山学院大学文学部日本文学卒。脚本家、小説家、劇作家、シナリオ・センター講師。’95年、第2回歴史群像大賞、第34回オール讀物推理小説新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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山内正

4
お使いに辰巳屋さんへ 何事にも手早くとお常は怒る  来れない旦那の都合に、ちゃんと伝えたのかいと 三年前刺しちまった兄貴を 江戸を離れる戻ってくる待っててくれと旅支度の父と金杉橋で別れた 大川へ行け大竹って船宿へ  ひ弱な後姿の父を見送った  一人で生きるんだと女将さんが  遣いから戻り道 おさんと声が  その後辰吉と岡っ引きが出てきた 逃げてーと叫び気を失った 神田川から上へ、この先に面影橋があるそこで死のう  蛍が橋の向こうに飛んでる  馬鹿!と手を掴まれた お常さん御免なさと声が出ない2022/08/12

山内正

4
擬宝珠も欄干もない橋だ思案橋は お使いの帰り、辰巳屋へと土平に言う お常に伝えたのかい返事は? きっと戻ると姿を消した父親 ここを真っ直ぐに大川へ大竹はそこだと父親は離れた 一年前に死んだんだってね 他に頼るとこなかったのかね お常は一人で生きるんだお父つぁんに捨てられたんだよ 又お使いだ旦那さんに手拭いの図柄を来て貰うんだと 出掛けようとしどきんとした 誰かに見られた気がした 寄ると髪付け油の匂いがした おさんと小さな声がし父ちゃんだ 逃げて父ちゃん あの橋へ行こう蛍が飛ぶあの橋へ 2021/08/16

山内正

3
夜と夕方の仄かの間が何とも好き 何してんのさと嗄れ声が ちょっと胸触られた位で啖呵きって 二十年前に清次朗と出合い堅気じゃないと 陣八は参道で影絵人形を売っていた おつうさん覚えていないかいと 店に来てこれをとビードロの金魚玉をくれた 清次朗が頼まれ陣八の手を砕いた 思わず落ちた匕首で刺していた 老人が江戸を逃げろと 八年なんぞと船で両国橋を潜り 川辺りに赤い障子が見える 金魚!と呟き袖で何度も拭いたが 涙が止まらない こちらを向いてる陣八が立っている2022/06/15

山内正

3
弟等は今は何処にいるかも  夕暮の町を眺めながら 客に胸を触られて男を刺した事があると 来なくなっちまうよ  八年前か昔長屋にいた陣八と何年かぶりで香具師になって出会い 陣八ってのが客で来るのかと 清次郎が他の香具師に頼まれ陣八を傷め付けた 思わずおつうは落ちた匕首で清次郎を刺した 後は覚えていない  庄兵衛と名乗り頭が陣八の前から姿を消せと  おつうさんあんた相模屋に啖呵切ったんだってねぇと庄兵衛が現れ 船から赤い灯籠が見え金魚が揺れる様に 涙で堪えきれずに見た はっきりと陣八の顔を2022/05/27

山内正

3
ちょっとした気紛れで屋根船で半右衛門 大店には叶わないが 鶴井屋の灘の酒は旨いと評判が 賭け事も女遊びもやらず 芸者を乗せた深川辺りへ消え二三度行った船宿へ 木母寺辺りまで行って引き返して 貰おうかと 旦那がぽんと五十両投げ これで趣向を凝らして  和泉の酒を振る舞い 船場の様な座敷へ小舟をつけ 菰を外し裸の若い女がいた 女衒が世話した女だと酒に浸して その後女は身体に酒を吸い 死んだと客は見た 三年して船頭に出会い あの時の二人は死にました 黒い髪が舳先にぶつかり 半右衛門はひぃーと こっちだおゆらさん2022/02/14

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