出版社内容情報
矢崎存美[ヤザキ アリミ]
著・文・その他
内容説明
小説家の礼一郎は、依頼をくれた編集者と初めて会う約束をした。待ち合わせの喫茶店に現れたのは、どう見ても小さなピンクの、ぶたのぬいぐるみ。これは夢だ、と思った礼一郎は、おもしろがって、ぬいぐるみに新作の構想を話し始めるが…(「長い夢」)。編集者・山崎ぶたぶたは、本や雑誌を作りながら、出会う人々にも、元気をくれるんだって。大ヒットシリーズ!
著者等紹介
矢崎存美[ヤザキアリミ]
埼玉県出身。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。’89年に作家デビュー。著書に「ぶたぶた」シリーズのほか、多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
108
ぶたぶたその29。20周年の2018年には読めませんでしたが21周年で読破。いつも通りの安定品質。文壇カフェ近くにあったのなら行ってみたいものだ。2019/01/17
りゅう☆
105
今回のぶたぶたさんは編集者。対人恐怖症の漫画家と書店を回ったり、グルメライター志望の男性とカフェ&スイーツ特集を取材したり、書きたいアイデアをどんどん引き出してくれたり、元編集者で今はカフェオーナーとなり編集者として上司との関係に悩む女性に出会いの場を作ってくれたり、人生再出発した女性にモデルを勧めたり。解説が秀逸。ぶたぶたさんが問題を解決するわけじゃないのに、ぶたぶたさんとの出会いを通じて自分自身が自分で考え、自ら変化する。まさにその通り。そんな存在のぶたぶたさんって本当にスゴイ人…いやぬいぐるみだ~!2021/03/16
あっか
93
人々を幸せにし続けて20年、ぶたぶたシリーズ最新作の29巻目です。と言っても実はぶたぶたシリーズ初めて!図書館に全部揃っていなくて、どこから読んだら…?と思っていたところ、友達が「どこから読んでも大丈夫!」と教えてくれました。本当にその通りで、編集者の「ぶたぶた」に癒される(?)短編5編がサラッと楽しめます。すごく読みやすくて、でもにっこりできたり情景を想像してちょっと笑ったり、とっても読後感が良いです。わたしの前にも現れてほしい、ぶたぶた…笑2019/05/17
野のこ
89
編集者ということで、ご飯はおあずけかなぁって思ってたけど心配ご無用でした(笑)ぶたぶたさんと一緒にカフェ&スイーツ巡りしたいなぁ♪ 上司の「悩みはすべて食べ物で解決できる」は心強い。また「流れがダメじゃなくて、その流れを信頼できるかどうか」という言葉が特に印象に残りました。今回もぶたぶたさんに出会った人は最初はびっくりするけど、気づいたらみんなにっこり。ぽふぽふしたお手手もラブ♡ あとぶたぶたさん、外まわりするときは表紙みたいなシャツじゃなくて裸なのね。ってことがちょっと気になりました(^^;2019/02/13
ぶんこ
87
編集者のぶたぶたさんは作家さんたちを癒し、頭の回転を促してくれていました。自信を持たせてくれる編集者って、居そうで居ないかもと思います。信頼できるのも素晴らしい。大矢さんの解説に「ぶたぶたさんは触媒。ぶたぶたさんと出会って、話したことで自分を見つめ直すきっかけになる」と書かれていました。2018年がぶたぶたさんの20周年!29話全部のぶたぶたさんが触媒として関わった人たちを助け、癒してきたのですね。もちろん読者である私も助けられ、癒されてきました。ありがとう。2019/02/09
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