出版社内容情報
坂木司[サカキ ツカサ]
著・文・その他
内容説明
アンちゃんがデパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めて八ヶ月。販売の仕事には慣れてきたけど、和菓子についてはまだまだ知らないことばかりだ。でも、だからこそ学べることもたくさんある。みつ屋の個性的な仲間に囲まれながら、つまずいたり悩んだりの成長の日々は続きます。今回もふんだんのあんことたっぷりの謎をご用意。待ちに待ったシリーズ第二弾!
著者等紹介
坂木司[サカキツカサ]
1969年東京生まれ。2002年『青空の卵』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寂しがり屋の狼さん
503
「和菓子のアン」の続編。前作に引き続き和菓子の魅力、奥深さが楽しめる🍡ほのぼのとした心温まる作品✨素朴で可愛い💕アンちゃんの今後の成長も気になります🍀さらなる続編よろしくです2018/12/14
kk
459
「ただ、どうか。どうかこの小さな人たちが、幸せに暮らすことのできる未来が来ますように。」 何のことはない、ありきたりの祈りかも知れないけど、アンと一緒にいろんな人たちと出会い、いろんなことに気づかされていく中、彼女のこんな素直な思いがとても心に響くね。どんな辛い目にあった人でも、どんなにシニカルな人でも、この素晴らしい物語に触れている時だけは、そんな温かい気持ちになれるんじゃないかな。けっして甘くて美味しいだけの話じゃなくて、人のイヤな面にも向き合わされたりもするけど、でも、著者の視線は限りなく優しいね。2019/03/27
ゆいまある
367
茶室のある家で育ったからか、和菓子が好きです。デパ地下が舞台の明るいミステリー続編。今回はお菓子に絡めて嫉妬や悪意など、人の心が掘り下げてあり読み応えアップ。蓬莱山はどこでも要注文だから、自宅用に買う発想はなかった。子供の頃から食べてみたかったんだよね。やっとひちぎりが出てきたけど、花びら餅など、メジャーどころがまだ出てないので続編楽しみ。立花さんと恋に発展すると思うんだけど、ひっぱりまくってやきもきさせて欲しい。椿店長の過去の謎解きも今後の楽しみ。京都は大きな和菓子屋さんも沢山あります。怖くないですよ!2018/10/14
あきぽん
340
高卒でデパ地下の和菓子屋で働くアンちゃんシリーズ、第2弾。素朴でかわいいアンちゃんに相応しい、ほっこりした本だけど、当然いろんなお客さんいるし、同僚と仲良しでも何もないわけではないし、何たってアンちゃんは若い女の子なのだから、甘いだけではなくほろ苦い経験も。いや、女はとにかく面倒くさいことばかりなのだ!アンちゃんにお似合いの乙女系男子ももう一人登場で、続きも気になります。2018/12/02
さてさて
330
『人生の幸せな瞬間や、不幸せな瞬間、私は椿店長のもとで、様々な瞬間を迎えたお客さまと向き合ってきた。そしてその数が増えるほど、私の中に小さなものが降り積もっていった』。和菓子屋・『みつ屋』で働く杏子が健気に働く姿が描かれたこの作品。そこには第一作と同じ地平線に立つホッコリとした物語が描かれていました。和菓子の魅力の奥深さを改めて感じるこの作品。人の心の機微を接客の描写の中に感じるこの作品。“おいしいものに焦点を絞って思いの丈を綴っております”と語る坂木さんの思いがたっぷり詰まった続編も楽しみな物語でした。2025/03/21