出版社内容情報
前川裕[マエカワ ユタカ]
著・文・その他
内容説明
犯罪心理学教授である高倉孝一が対峙する奇妙な「隣人」たち。大型客船での旅路で出会った夫妻、大学講師や学生、音楽家…。日常に紛れ込んだ底知れぬ悪意が生み出す犯罪を、高倉は解き明かすことができるか!?彼が遭遇した過去の事件も収録。身の毛もよだつ五つの恐怖と衝撃があなたを襲うミステリー短編集。映画も大反響を呼んだ「クリーピー」の世界が深化する!
著者等紹介
前川裕[マエカワユタカ]
1951年東京生まれ。一橋大学法学部卒。東京大学大学院(比較文学比較文化専門課程)修了。スタンフォード大学客員教授などを経て、法政大学国際文化学部教授。専門は比較文学、アメリカ文学。『クリーピー』が第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、作家としてデビュー。『2013年版このミステリーがすごい!』では「新人賞ベストテン(茶木則雄・選)」で第1位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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M
63
犯罪心理学者の高倉教授のクリーピーシリーズ短編集。高倉さんがやけにスマートキャラ化してたのは置いといて、どれも楽しめました。ただ…余談ながら、このシリーズで毎回失笑してしまうのが、著者のファッションセンス…。ピンクのブラウスに赤のミニスカートに薄手の黒のストッキングとか…これが、“という妙な出で立ちの人が”っていうんじゃなく、“その姿に男はそそられ”みたいな流れなんですよ…冗談でしょ?え、マジでか…と…前回も黄色と黒のボーダーミニスカとか。蜜蜂かよ。そこだけが萎えるっていうか謎。なんか狙いがあるのかしら。2018/12/02
hushi亜子
56
衝撃的なクリーピーの短編集のような。本家クリーピーのような、気持ち悪い不気味な人は出てこない。ただ、罪を犯した人が高倉になぜか話してしまう…あばかれてしまう…。犯罪心理学者といえども、刑事よりもすごいとは。 これはこれで面白かったけど、やはりまたあのクリーピーが読みたいな。2018/11/27
鷺@みんさー
39
本編は面白く読んだのだがなぁ。これじゃあまるで、高倉教授が頭脳明晰容姿端麗品行方正な完璧なアームチェア・ディテクティブみたいじゃないかぁ。これはきっと教授本人が書いた二次創作なんだな、と理解した。とりま教授が膝上20㎝の赤いミニスカートと薄手の黒ストッキングと胸元の開いたトップスがどれだけ好きか、というのは非常に伝わってきたので、ゼミ生は参考にするといいと思うよ(アドバイス)。てゆか赤いミニスカートとかあまりにマンガちっくで逆に履いてる人とか見ないぞ。店行ってもコスプレじゃなきゃたぶん売ってないとおも。2020/08/17
JILLmama
39
クリーピーシリーズ3作目の短編集。 高倉教授を取り巻く人々と事件。 うーん、☆☆2つ!! やっぱりクリーピーが1番面白かった。 2018/09/02
巨峰
38
高倉教授を中心にした短編小説集。さくさく読めて楽しい部分もあるけど、長編のひたひたとした怖さはあまりない。2025/04/01