光文社文庫 光文社時代小説文庫<br> ふたたびの虹―日本橋牡丹堂菓子ばなし〈3〉

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光文社文庫 光文社時代小説文庫
ふたたびの虹―日本橋牡丹堂菓子ばなし〈3〉

  • 中島 久枝【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 251p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334776947
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



中島久枝[ナカシマ ヒサエ]
著・文・その他

内容説明

日本橋の袋物屋のおかみが、隠居した父親を案じ牡丹堂に相談にやって来た。女房に先立たれて半年、ふさぎ込んだままだという。茶話会を開いて元気づけてやりたい。ひいては、甘い物が好きな父のために菓子を作ってほしいというのだ。小萩はご隠居の望みを知ろうと、三日にあげず通うことになるのだが―。季節の菓子と人の情。切なくて温かい好評シリーズ第三弾。

著者等紹介

中島久枝[ナカシマヒサエ]
フードライターとして全国のおいしいお店や素敵な人々をたずね、歴史や文化とともに新聞や雑誌に紹介。読売新聞土曜日夕刊に隔週で「甘味主義」を連載中。2013年、『日乃出が走る―浜風屋菓子話』でポプラ社小説新人賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

85
シリーズ第3弾。「小萩」の優しさがとにかく際立つ作品です。日本橋を舞台に繰り広げられるお菓子屋の人情物語はますます、人と人との温かい繋がりにホロリとなります。今回も奥さんを亡くし失意のなか、隠居している大旦那さんの閉ざされたココロを開くべく悪戦苦闘する「小萩」とチーム『牡丹堂』の面々。素朴な人柄と個性がマッチングし、『牡丹堂』ならではの見事なお菓子を披露してくれます。また職人の一人「留助」の恋物語はなんともほっこりする話で、お菓子云々だけではないステキな人間模様も楽しませてくれました。続きが気になります。2024/10/21

ゆみねこ

74
シリーズ第3弾。日本橋牡丹堂の人々の優しさあふれるお話。女房に先立たれ塞ぎ込んだ袋物屋の隠居を元気づけるためのお菓子。先輩職人・留助の恋、金沢から江戸の札差に嫁いだ若妻のための五色生菓子など温かい物語。小萩のお菓子修行はまだまだ。2024/11/23

タイ子

58
牡丹堂菓子ばなし第3弾。初秋から仲冬にかけてのお話。鎌倉から江戸に出てきた小萩の修行も一年半となりました。 作る側は同じお菓子を何十個も作るけど、買う人たちは数個。それゆえ、一つ一つ同じ気持ちで作らなくては買ってくれる人に申し訳ない。職人さんたちの菓子作りにかける情熱が気持ちいいくらい伝わります。「秘めた思いの門前菓子」縁を切った母親が危篤に、仏門に入った娘がそれを聞き牡丹堂に菓子を託す話は涙を誘う。小萩と伊佐の仲に進展見られず。続編を待ちましょうか。2018/08/12

ぶんこ

51
3巻目は小萩の母であるお時さんの三味線の師匠千代吉さんが病の床につき、女将さんのお福さんが看病に行きます。留守をあずかる小萩は戸惑うことばかり。お菓子を買いに来るお客さんにとって、求めるお菓子の最上の物を勧めてくれる女将さんは頼りになることでしょう。「菓子屋ってのはさ、今日という日のささやかな楽しみを伝える所でもあるんだよ」との弥兵衛さんの言葉が印象的。そうか、季節を味わえるのが菓子屋の醍醐味。人生を損しないように楽しまなくてはに納得。今巻では留助さんが思い人お滝さんとご結婚!それが一番嬉しいお話でした。2022/01/15

はにこ

50
今回は小萩と伊佐の恋の行方はおあずけ。留吉にめでたいことがあって何より。店のものを盗んだのに許してまた雇うって心広いなぁって感心。私には無理だわ。千代吉とお玉は似ているねぇ。真っ直ぐで格好良い。江戸の粋な女だわ。色々なお菓子が出てきて楽しい。和菓子が無性に食べたくなる。2020/09/28

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