出版社内容情報
大倉崇裕[オオクラ タカヒロ]
著・文・その他
内容説明
ついに最恐の物件現る!?アメリカのアリゾナ州にある洋館の一室では、犯罪容疑が濃厚な人物が次々と拳銃自殺を遂げているという。大島不動産販売・問題物件担当の若宮恵美子は、その「悪魔が棲む部屋」へと送り込まれる。最強の相棒・犬頭光太郎不在の中、恵美子は部屋に秘められた恐るべき謎を解明できるのか?(表題作)痛快!「問題物件」シリーズ、待望の第二弾。
著者等紹介
大倉崇裕[オオクラタカヒロ]
1968年京都府生まれ。学習院大学法学部卒業。’97年「三人目の幽霊」が第4回創元推理短編賞佳作となる。’98年「ツール&ストール」で第20回小説推理新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sin
58
ここに来て公然の秘密と化してしまったが、彼女の無敵の助っ人犬頭は、彼女が仕える病弱な主人が幼い頃から大事にしてきた犬のぬいぐるみ犬太君であるようだ。主人のピンチを救うべく、ヘルパー件クレーム係りの彼女を表立って(笑)支えているのだが、もしかしたらそれは物語の建前で、本当は病弱な主人が犬太の姿を借りて好きな彼女を守っているのかも知れない等と、主人が危篤状態では犬頭は現れないと云う逆説からとりとめもなく思う…今日この頃(笑)2018/07/30
したっぱ店員
52
このシリーズの記憶が新しいうちに読む第二弾。トリックが少し複雑になってきて、ますます犬頭のどっかん力業解決法に磨きがかかったかも。慣れてきたので無問題だけど、鳩の件、あれができるなら先にやっておいてーって思ってしまったりして。なんとなくこの巻で終わりなのかと思っていたけど、坊ちゃまもまだ治らないし、ラストに片山が出るし、続きも待ってみる。2018/11/30
マッちゃま
28
シリーズ第2弾。クロに近いが無罪を勝ち取った人が宿泊すると何割かの確率でピストル自殺する部屋。風呂で溺死し空き部屋となったが階下の部屋は上からの水漏れが起こり呪いの噂が出る部屋。糞被害を巻き起こす鳩屋敷。203号室、303号室、404号室の順に事故死していく高齢者施設。そんな問題物件をクレーム担当 若宮恵美子と犬太…もとい探偵 犬頭光太郎の2人が調査して隠された謎を解き、探偵が大活躍するがいわゆる探偵小説ではない痛快娯楽探偵小説!?今作も神懸かり的な いぬあたま…いぬがしらさんの超速解決が楽しめます。2018/10/18
イオちゃん
21
問題物件シリーズ第二弾。探偵犬頭の不思議な力をもはや魔力って表現されていた(笑)。確かに相手の動きを止めたり、記憶操作したり、何でもありだけど、ちゃんとミステリ。表題作はアメリカが舞台で、犬頭も不在。その部屋に泊まると拳銃自殺をするという。暗い雰囲気が漂う中、事件は起こる‥。どうする恵美子。他にも水漏れマンション、鳩だらけの屋敷、老人ホームに入居していた人の連続死、など色々なパターンを楽しめた。次の問題物件も提示されているので、続編ありますよね?2025/05/03
ぶんぶん
18
【図書館】「問題物件」シリーズ、第2弾! 相も変わらず探偵・犬頭光太郎が問題物件・担当の若宮恵美子を助けて大活躍する痛快ユーモア・ミステリ―。 全4編とも不可解な謎に包まれる問題物件、果たして光太郎は謎を解けるのか・・・ 大倉崇裕らしくいろいろなトリックがあり、その解決方法もユニークである。 最後の詰めであれを出すのは約束違反かも・・・(笑) ともあれ、スピード解決が心情の光太郎、やっぱ頼れるわ~ 次巻があるのか無いのか、最終話が「終の部屋」だけに、微妙です。 2018/10/20