出版社内容情報
坂岡真[サカオカ シン]
著・文・その他
内容説明
日照り続きの天保九年。江戸の芳町にある口入屋「ひなた屋」に、隻腕の老人、朝比奈結之助がやってきた。女将おふくの頼みでひなた屋の用心棒となった結之助に、罪なき者を葬る辻斬りの話が舞い込む。そこで、結之助は最強の剣術「無住心剣術」で顔なき悪党に立ち向かう。「鬼役シリーズ」で大人気の坂岡真が描いた「涙のシリーズ」が新装版で登場。待望の第一弾。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
63
針ケ谷夕雲(せきうん)が興し、小田切一雲(いちうん)によって継がれた古今無双の剣理。出家した一雲の号をとって空鈍(くうどん)流とも称す無住心剣術の遣い手で、下総小見川藩士のときに藩主から美しい妻を守るために、藩主の面前で己の利き腕を付け根より切り取った、片腕の剣客である朝比奈結之助の活躍の物語です。→2022/11/16
Mc6ρ助
16
読友さんの感想から読んでみたこの作者の「鬼役」が今一歩合わないと感じて、試しに別シリーズのこれを読んでみる。チャンバラ度に十二分にして不満はないけれど、この作者はやはりちょっと違うかも知れない。池波正太郎、藤沢周平両御大にしかチャンバラ小説読みの快楽を味わえぬほど耄碌してしまったということはないと信じたいが、初期の佐伯泰英、上田秀人両先生のごとく読んでスカッとできて明日はやるぞと思える作品に出会えないものか、と嘆息してしまうのでした。2024/07/11
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