出版社内容情報
坂岡真[サカオカ シン]
著・文・その他
内容説明
幕閣の重鎮、御小姓組番頭の橘右近が死した。橘から「裏御用」を命じられ、数多の奸臣を成敗してきた将軍の毒味役、御膳奉行の矢背蔵人介はその死を引きずっていたが、突然、何者かから「密命」が下った。蔵人介の周囲には次々と異変が起こる。はたして密命を命じてきた人物は味方なのか、それても敵なのか。鬼役シリーズ、新たな幕開けとなる第二十四弾。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。11年の会社勤めを経て文筆の世界へ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
100
主人公に密命を出していた人物がなくなりますが、まだまだ裏の使命は続いていくようです。今回は水野老中首座と鳥居耀造花の暗躍によって奉行が左遷されてしまいます。「痩せ男」の他に強敵がどんどん現れてきます。また新たに密命を告げる人物が明らかになります。今後も続くのでしょう。2024/08/28
とし
96
鬼役「白刃」24巻。橘右近が亡くなり、蔵人介に異変が次々に起こるが、次なる密命者は次回に持ち越しのようですね2018/07/26
えみ
52
その背に背負うものが多すぎる…。庇護者でもあった橘右近の不在はここまで状況を一変させるのか。わだかまりもあったが、彼の存在の大きさに今更ながらに気付かされた。「裏御用」を命じるものがいなくなった今、将軍家毒味役・矢背蔵人介はどのような道を辿ることになるのか。敵か味方か分からないまま蔵人介に伝えられた新たな奸臣成敗の命。一体誰が?新たな裏御用という責務をどう受け入れていくのか見守る気持ちで読んだ。これまでとは違い新たな風が吹き込んだ展開はシリーズの刺激になりそう。今後の蔵人介の活躍が益々楽しみになった一冊。2024/07/27
真理そら
28
橘様の後任と蔵人介の疑心暗鬼的な接触とそれ以外の敵との接触が入り混じって緊張感漂う巻だった。今回は矢背家があまり登場しなくて少しさびしかったかな。2019/04/05
ベルるるる
26
悲壮感漂う蔵人介だった。「白刃踏むべし」自らを鼓舞する蔵人介。危機につぐ危機。新しく命を下す人物が登場。24巻目だけど、停滞感など全く感じさせず、本当に読み応えがあった。2018/10/15
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