出版社内容情報
内田康夫[ウチダ ヤスオ]
著・文・その他
内容説明
ルポライターの浅見光彦は、佐田教授らと後鳥羽上皇遺跡発掘調査のために隠岐の中ノ島を訪れる。そこで、上皇の祟りだと騒いでいた老人が溺死し、佐田教授も変死を遂げた。一方、白倉教授と村上家を訪ねた女子大生佐治貴恵は、上皇から藤原定家に宛てた稀本「源氏物語絵巻」に関する秘密の古文書を発見するが―光彦が後鳥羽上皇の謎に挑む傑作長編旅情推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LUNE MER
10
隠岐島。一度行ってみたいものの、それに費やす日数を思うとそんな機会は訪れず仕舞いになりそうな地である。後鳥羽上皇や藤原定家の名前が出てくるのでもっと二人のネタを盛り込んで欲しかったがわりと薄味。島田荘司なら二人のエピソードだけで上巻費やすところだよね。2025/02/21
mim
7
長野は何かを隠してる!2018/08/19
穀雨
4
全二巻の長編らしく、謎が謎を呼び本当に収斂できるのかというほど話が広がってしまったところで下巻に続く。池田山のお屋敷で貴恵が出会った執事は、小野老人の双子の兄弟ということなのかな?2020/09/28
ラッキー
2
久しぶりに伝説ものを読む。スケールが大きい。下巻へ。2019/08/11
ナタニエル・ブシッチオ
1
偶然か必然か訪れた隠岐にて、過去と類似した形での死亡事件が発生。そこには、後鳥羽上皇に関する歴史が何か関連していることに、薄々勘付く浅見とヒロイン。しかし、そこには確認はない、その間にも類似の殺人は起こり、謎は深まる。源氏物語と後鳥羽上皇、それと島の歴史とどのように絡むのか、地方の有力者も事件に関連していることが確かだが、確認はない。東京から同行した教授が何かヒントとなる情報を掴んだらしいところで上巻終了。2023/06/03