出版社内容情報
兵法をきわめた剣聖、伊東一刀斎。その後の武人たちに多くの影響を与えたにもかかわらず、その生涯は謎に包まれている。
内容説明
武田、上杉、織田らが天下をうかがう戦国の世、比叡山を望む琵琶湖畔の一向門徒の許に育った夜叉丸(のちの一刀斎)少年は、旅の途中にあった剣聖・塚原卜伝に出会う。剣の奥義に触れた夜叉丸は兵法者を志し、亡父の縁を頼って独り北国加賀の地を目指すが…。行く手を阻む幾多の難敵と対峙し、美しき女性に翻弄されながらも逞しく成長していく青春の日々。長編剣豪小説。
著者等紹介
戸部新十郎[トベシンジュウロウ]
1926年石川県生まれ。早稲田大学政経学部中退。北國新聞社を経て、文筆活動へ入る。『安見隠岐の罪状』で直木賞候補。2003年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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私的読書メモ3328
2
ハードカバーの方で読んだのですが、登録されていないようでしたのでこちらで代替。剣豪オールスター続々登場のファンサービス特盛剣劇小説でした。慣れない時代用語が頻出するのに、非常に読みやすく、ぐいぐい引き込まれるものがあり、一気に読みました。史実との整合性上仕方ないとはいえ、せっかく大物剣豪が登場しても肩透かしな展開になったり、そのため主人公の性格に一貫性が欠けて感じられるところがやや残念でした。2018/11/08
lastsamurai
0
深い、とにかく兵法の教えが深い。武道をたしなむ人は是非読んでほしい。2018/08/20