光文社文庫<br> さよならは明日の約束

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光文社文庫
さよならは明日の約束

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334775575
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ノスタルジックでやさしい、達意の本格ミステリー短編集。

内容説明

祖母の蔵書に挟まっていた一通の手紙。宛名はヒッチコック。差出人は祖母の旧姓だが、心当たりはない。誰が何のために挟んだ手紙なのか。開けて読んでみると、祖母のかつてのルームメイトからのメッセージで…。(「恋文」)大食い・本好き美少女エミールと、ジャンク映画フリーク男子のユキサキが、解かれないままになっていた謎を読み解いていく!

著者等紹介

西澤保彦[ニシザワヤスヒコ]
1960年、高知県生まれ。米国エカード大学創作法専修卒。’95年『解体諸因』でデビュー。本格ミステリーとSF的手法を融合させ、精緻なパズラー的推理を盛り込んだ独自の作風で多くのファンを得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hnzwd

51
タック&タカチに続く魅力的な探偵コンビはエミール&ユキサキ?推論に推論を重ね、意外な結末にたどり着くという久しぶりの西澤スタイルが大好きです。探偵役二人は明るく爽やか。初期のタック&タカチを彷彿とさせて嬉しくなりました。本好きとB級映画マニアというコンビも今までとは一味違うし、何より舞台となるブックカフェ・ブックステアリングが良い。シリーズ化希望です。2018/01/10

ぶんこ

45
日柳永美さんと柚木崎君の二人の本好き高校生を中心にした日常の謎解きで、永美さんのおばあさんや梶本さんなど周りの人も魅力的。好きなジャンルのはずなのですが、固有名詞が懲りすぎている人ばかりが出てくるところが気になって入り込めませんでした。(固有名詞が凝っているのが苦手)また、「知命の歳」などの難しい言葉を使うのも苦手。分からないので調べる手間がかかり、その間物語から離れてしまうのも興が削がれる。こんな事を気にしないで楽しめばいいのに、自分に呆れる。2018/09/06

buchipanda3

39
謎解き論理の積み重ねが楽しい一冊。本好きな二人の男女が不可思議な謎を解いていくミステリ短編集。どれもひとクセある謎、さらに謎以外の設定も何だか独特で面白かった。基本的には、手掛かりが僅かなところに推論に推論を重ねていくうちに思ってもいなかった意外な真相へと辿り着く、という「九マイル」パターン。しかも青春っぽい爽やかな後味もあったりして良かった。「パズル韜晦」は動機がそう来たかと。中身がアレなだけに、その題材を使ってそういう狙いをするのかよと思わず突っ込みたくなったw。続編がでるのを期待。2018/01/07

エンリケ

36
高校生カップルが会話を通じて謎を解いていく連作短編集。殺伐とした事件は起こらず、終始微笑ましい二人の言動を楽しめた。お話は過去に起きた事象の謎が多く、それぞれ誰かを愛しく思う事が発端となっている。人生経験の少ない彼らが解くのは一見無理が有るが、どうして二人とも奇人揃い。読書好きが高じてやたらと昔の事を知っている。そのフリークぶりも面白く、特に彼氏くんのマニアックぶりには思わず吹き出しまった。爽やかなこの二人に引っ張られて一気読み。初読みの作家さんだが一冊で気に入った。他の作品も読んでみよう。2018/04/25

left7

35
久しぶりに西澤さんの作品を読ませて頂きました。会話や推測で謎を解いていく西澤さんらしさもありつつ、西澤さんらしからぬ爽やかな終わり方をするという西澤さんのファンには少しいつもと違う読後感が残る作品でした。西澤さんの作品に時々あるくどさは連作短編集なので気にならず、西澤さんの作品を未読の方にもオススメできるのではないでしょうか。「やっぱり年に一回は西澤さんの作品を読まないとな~」と思わせてもらえる作品でなかなかよかったです。2018/05/14

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