出版社内容情報
乱れ行く戦国を、寵臣との熱き絆で生き切った伊達政宗の生涯を描く。単行本に超大幅加筆した上田秀人初の3冊分冊の感動巨編の上巻。
内容説明
戦乱に揺れる奥州の名家、伊達家の長男に生まれた藤次郎。孤独な少年期を過ごしていたが、父から家督を譲られる。伊達の頭領となった藤次郎政宗は、奥州統一を目指し腹心片倉小十郎とともに走り始めたが、最大の窮地が訪れる―。壮絶な戦闘、感涙のシーンを満載した“独眼竜”政宗。オリジナル原稿に大幅加筆した著者渾身の作品。上中下巻同時刊行。激闘の上巻。
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業。’97年、桃園書房主催第20回小説CLUB新人賞佳作。2010年、『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第16回中山義秀文学賞受賞。2014年版「この時代小説がすごい!」文庫書き下ろし部門作家ランキング第1位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
78
鳳雛の夢 独の章「上」。幼年期の梵天丸から伊達の頭領、伊達正宗(10才~18才)人取り橋の戦いまで。面白い、ハラハラドキドキと一気読でした。恩師虎哉宗乙の教えと腹心片倉小十朗の影の活躍と支えが凄いですね。 2020/02/05
キャプテン
52
★★★★★_「きゃぷ衛門とゆく時の旅フェア」【西暦1586年もう一つの戦国時代編】戦国の世を語るうえで、欠かすことのできない傑物、伊達政宗殿とゆく戦国の終わり。奥州の覇者、独眼竜、遅すぎた天下人の器、父殺しなど、政宗殿を語る言葉は実に多い。病により醜く変貌した、と実母に蔑まれ、疎まれた政宗殿は、多くの師と、友に巡り合い、奥州平定を目指す竜へと成長するさまに心動く。荒れる東北の地、遠き地の本能寺の変、秀吉殿の天下躍進、そして政宗殿は人取橋の戦いへ。東北を舞台にした、もう一つの戦国時代、ここに開幕にござる。2017/12/07
如水
36
僕にとって『伊達政宗=山岡荘八』だったので、他の人の話も読もうかと。この政宗は神がかってる事は無くあくまでも一青年として描かれてます(胆力は凄い)。とゆ〜か周りの人が傑物揃い?と言う印象です。上巻だけの感想ですけどね。さてこれから化けるのか?この先もこんな感じで描かれているのか?先が楽しみです。上巻は『人取り橋の戦い』迄。伊達家の衰退振りや地方皆親族とゆ〜状況だった事が良く分かる巻でした?2018/12/02
ichi
24
伊達政宗についての歴史小説の存在は少なく、きちんと読んだことがなかったので、購入。じっくり読んでみることにしました。上巻は藤次郎から政宗と名を改め、当主となり、片倉小十郎と戦国時代の波乱を乗り越えていく細かな模様が描かれています。淡々とと史実が述べられているのではなく、セリフが多いので面白い!2017/11/19
てん
23
伊達政宗の生涯を描く、らしい。どうしても大河ドラマの独眼竜政宗と比較してしまうが、大河ドラマでは描ききれない内紛の数々も書かれている。気軽に読める。2017/12/01