光文社文庫
涙の招待席―異形コレクション傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334775452
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

通巻52巻、一千編を超える作品の中から、心に残る「泣ける」短編十編を厳選。平山夢明、若竹七海、恩田陸などの珠玉の作品が。

内容説明

1997年暮れ、彗星のように現れたオリジナル・アンソロジー「異形コレクション」。独創的な企画と新しい書き手の発掘で、ホラー、SF、ミステリー、ファンタジー界に大きな衝撃を与え続け、2011年には、ついに48巻を数えた。今回、千編を優に超える全収録作の中から、涙を誘わずにはいられない詩情豊かな物語十編をセレクション。どうぞハンカチを用意してお読みください。

著者等紹介

井上雅彦[イノウエマサヒコ]
1960年、東京生まれ。’83年「よけいなものが」が星新一ショートショート・コンテスト優秀賞を受賞し、作家デビュー。幻想とミステリーの分野で活躍し、著書多数。’97年より自ら企画・監修したアンソロジー“異形コレクション”を刊行し、’98年に日本SF大賞特別賞を受賞。現在まで48巻に及ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

80
ほんま、泣かせたる・・・いや泣かせる異形である。収録された作品のどれをとってもミステリアスで切ない…かといってこのような主旨のアンソロジーが陥りがちな似たような作品ばかりが詰まった一本調子なものでは決してない。元々の母体がテーマ別アンソロジーの数々で、その中から抽出されたことが功をなしているのだろうか?怖くない異形!お薦めである。2017/11/01

ましゃ

44
オリジナルアンソロジー『異形コレクション』の泣ける物語選集。書店で見かけた時これが異形コレクション⁉︎って思う表紙のイメチェンぶりでビックリ。本作はホラー寄りではなく泣けるということもあり、幻想的な作品が多くホラーが苦手な方でも大丈夫です。私が特にウルっときたのが森奈津子『語る石』。小学校にもあがっていない女の子と人間らしい石?との会話が可愛く、それは時に真理であり、時に大法螺であり、時に単なる軽口であったりするんだけど、大人になっても石を大切に持っている女の子の姿に感動しました。「肉体は魂の錘なんだ。」2018/01/27

眠る山猫屋

29
大傑作アンソロジー【異形コレクション】から抜粋された〝泣ける〟作品群。48冊、総作品数は千を越えていたのね。まさに偉業(異形・笑)。初読みの際には感動した、お祖父ちゃんの魂が入った石と孫の絆の物語にそれほど揺さぶられなかったり、逆に初読みの印象が薄かった酒浸りの歌手と喪われた家族の物語に惹かれたり。自分も少しずつ変わってきたのかな。終戦記念日前夜に読めたのも何かの縁かも。空襲でボロボロになった妻と娘の手の幽霊・・・。草上仁さんの作品、少しだけ知的障害のある女の子との交流を描いた電話の物語も心に残る作品。2018/08/14

やんも

11
今や伝説のホラーアンソロジーシリーズ『異形コレクション』から、切なくも心にじわりとくる作品をた井上「伯爵」自らセレクトした1冊。シリーズのどの1冊にも、涙腺を刺激する作品が載せられていたが、これは意図したものだったとのこと。えぇ、もう危険ですよ、街中で読めません。内容を忘れている作品が多いので、新鮮な気分で読めたのもよかったな。シリーズ各巻のテーマが経糸なら、本書の様な企画は横糸を渡して、新しいアンソロジーの織物を作るがごときこと。是非シリーズ化してほしい。もちろん、異形コレクションの復活も。2017/10/29

☆kubo

8
泣ける作品を集めたとの事でしたが、私には?でした。「語る石」「帰ってくる子」が良かったかな。2019/04/02

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