光文社文庫<br> 残業税―マルザ殺人事件

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光文社文庫
残業税―マルザ殺人事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 371p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334775117
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

税務署と労基署がタッグを組んだ。近未来がリアルに迫る社会派小説の第2弾!

内容説明

新宿労基署の残業税調査官・通称マルザが、北軽井沢の山林で他殺体となって発見された。国税局の職員・大場莉英に、警察より先に事件の真相を探れという特命が下る。県警、警視庁、国税庁、それぞれの調べが進むうち、ある企業グループの存在が背後に浮かび上がってくるのだが…。働くことの意味を問い、税制の矛盾に鋭く斬りこむ、大好評経済ミステリー第二弾!

著者等紹介

小前亮[コマエリョウ]
1976年、島根県生まれ。島根県立松江南高等学校卒業。東京大学大学院修士課程修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。在学中より歴史コラムの執筆を始める。有限会社らいとすたっふに入社後、田中芳樹の勧めで小説の執筆を始め、2005年に中国歴史小説『李世民』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kum

23
小前亮さん初読み。過剰な労働を抑制するための残業税。その調査官、通称マルザが殺された事件を巡り、警察、労基署、税務署それぞれが奮闘するシリーズ2作目。現実にはない架空の設定ながら、時間外労働が年々問題視されていることを考えると決してあり得ない世界とも思えず、課税の目的が税収なのか労働者保護なのかといった議論もリアルに迫ってくる。コロナ禍であらためて考えさせられた税金の使われ方。血税が必要なところに適切に使われなければ、正しい納税やそれを取り締まる人の労力までも無駄になってしまう。2020/04/19

sayan

22
残業税をコンセプトに、労基監督官と税調査官のコンビが繰り広げるドタバタ劇。前作は、「トッカン(特別国税徴収官)」のごとくスピード感あり面白かったが、本作は少し異なる。主人公も新たに内容もミステリー要素が増えている。コンセプトは興味深いのだけれど、個人的には主人公の設定が微妙。時代設定等は明確にはなっていないが、主人公の発言内容等にどうにも違和感が強く残った。残業税という思考実験は、意外と現実的になるかもしれないなあ。2018/04/17

a*u*a*i*n34

19
出落ちモノかと思ってたらしっかり面白かったので続編希望とコメントしてたら、ほんとに出ました。前作とは違う主人公を据えて本格ミステリーです。県警、警視庁、国税、脱税者、犯人が交錯しながら前作の主人公たちも絡めて、エンディングに収斂するストーリーは楽しかったです。まだ、なぞも残してるし第3話もあるかな?2018/05/21

horihori【レビューがたまって追っつかない】

18
シリーズ第2弾。新宿労基署の残業税調査官・通称マルザが、北軽井沢の山林で他殺体となって発見された。国税局の職員・大場莉英に、警察より先に事件の真相を探れという特命が下る。県警、警視庁、国税庁、それぞれの調べが進むうち、ある企業グループの残業税の脱税疑惑が出てくる。大場莉英のアシスタントに砧さん、助っ人に八島と西川も登場。2019/08/01

はる

9
しまった。2巻だった。 残業に税金がかかる世の中。税金は、使用者と労働者の折半。また、サービス残業等を行う悪徳企業へは、告発や捜査への協力で残業税は使用者のみの負担となる。それを取り締まるのはマルザ。マルザの捜査官が殺された。国税局の大場莉英は、県警と警視庁より先に事件の真相に辿り着くよう、特命を受ける。 設定が面白い。個人的には、犯人の心情が分からないでもない。 1巻を、とにかく読みたい。2020/04/08

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