出版社内容情報
「夜叉萬同心」シリーズ5カ月連続刊行、5作目はいよいよ書下ろしで登場!
内容説明
浅草・花川戸で貸元の谷次郎が殺され、前後して唇に艶紅の塗られた若い女の死体が見つかった―。夜叉萬と綽名される北町奉行所の隠密廻り方同心・萬七蔵は、内与力・久米信孝の命により、谷次郎殺しの下手人との差口のあった「あやめの権八」なる男の裏を探り始めるが、事態は急展開をみせる。著者の原点であるシリーズ、待望の書下ろし新作。一寸先の闇を斬れ。
著者等紹介
辻堂魁[ツジドウカイ]
1948年高知県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、出版社に勤務。退職後、本格的に執筆業に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
96
夜叉萬同心シリーズの5作目。 2017.07発行。字の大きさは…中。 北町奉行所隠密廻り方同心・萬七蔵が、悪に夜叉の鉄槌をくだす。 花川戸の貸元・谷次郎が、何者かに殺害された。北町奉行・小田切土佐守の内与力・久米信孝は、萬七蔵に谷次郎を殺したのは殺し屋゛あやめの権八゛で、駒形町の蕎麦屋「あやめ」を泥棒宿として、貸元・谷次郎の縄張りを乗っ取ろうとしているのでは…。確証を取るため七蔵に探索を命じる。 そんななか大店の下り塩仲買問屋・隅之江の大女将・お純さんの初恋の想いを聞いていると、ふと昔を思い浮かべる。2020/04/02
とし
90
夜叉萬同心「もどり途」5巻。久しぶりの夜叉萬ちょっと迫力がなかったかな?悪人には厳しいが夜叉萬らしさが影を潜めたような展開でしたが。2017/09/23
はにこ
31
同心という仕事柄、仕方無いのだがまぁよく人が死ぬわ。犯人もそれぞれ違っていたり、ちょっと複雑だったかも。年増の遊女がただただ可哀想だった。2023/07/01
ぶんぶん
14
【図書館】夜叉萬同心シリーズが、やっと書下ろしになった。学研からの焼き直し出版だったのが、追いついたという感じ。してみると、改めてスタートという感じだ。今回もしみじみ始まる、萬七蔵は「あやめの権八」なるやくざ者の内偵していた。そこに、影或る「指物師」が絡んでくる、どう抜く、どう切る、夜叉萬。 すべて、綴られてみれば、人それぞれに歴史あり、物悲しい雰囲気の中物語は終わる。 新たに始まった「夜叉萬同心」、活劇の場面に歴史、生い立ちを混ぜるのは、ちょっとやり過ぎかと思う。 部下の使い方をもう少し工夫が必要かと。2021/02/08
woo
8
いやぁどんどん円熟味を増してくるというか、質を落とさない所が素晴らしい。夜叉萬組の骨格が一段と強固になって来るのもイイ。個人的にはお甲姐さんにもちっと踏み込んで貰いたいんだけど(笑)2019/06/11