出版社内容情報
大人気ファンタジーのシリーズ。ピンクのぬいぐるみ(だけど中身は中年のオッサン)山崎ぶたぶた、今回は海の家のオーナーに。
内容説明
町の海水浴場に、ひと夏限定、レトロな外観の海の家ができたという。かき氷が絶品で、店長は料理上手だが、普通の海の家とは様子が違っている。店先にピンクのぶたのぬいぐるみが「いる」のだとか…?そう、ここはおなじみ、ぶたぶたさんの海の家。一服すれば、子どもの頃の思い出がすうっと蘇ってきて、暑さも吹き飛びますよ。心に染み入る、五編を収録。
著者等紹介
矢崎存美[ヤザキアリミ]
埼玉県出身。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。’89年に作家デビュー。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
160
今回のぶたぶたさんは海の家の店長さん。鉄板で焼きそばつくるぶたぶたさん、お盆にのせて注文品を運ぶぶたぶたさん。想像するとかわいい。初めて目にする人は驚くけど、みんなその存在をそれが当たり前のように受け入れる。あったかいなぁ。自家製シロップのかき氷がメニューも豊富でどれも美味しそう。私はレモンティーのかき氷が気になりました。あとがきの冬のかき氷デビューのお話も魅力的。頭の中がかき氷でいっぱいになる素敵な一冊でした。2021/06/30
ダイ@2019.11.2~一時休止
118
ぶたぶたその26。連作短編集。いつものごとく食べ物がおいしそうで特に王道のかき氷食べたい。う~ん、久しぶりに自分でかき氷作ってみたくなったけどかき氷機は実家だしなぁ・・・。2017/07/22
優希
117
安定した癒しがありますね。今回はひと夏限定の海の家で働くぶたぶたさんが楽しめました。ぶたぶたさんがお店に立つ海の家は想像するだけでワクワクします。かき氷やアイスクリーム、目の前に広がる海。子供の頃、毎夏のように海に行き、遊んでいたことを思い出しました。海の家の便りと共に、思い出まで運んでくれた1冊です。海に行きたい気分になりました。実際に行くかは未定ですが。2017/07/25
美登利
114
海の家、って何だか物悲しい。夏だけ限定というのがあるからかな。ぶたぶたさんが少し傷ついた人たちをその見かけとギャップの至って中身は普通のおじさんの心で癒す夏の1日。海の家、「うみねこ」少しだけお話は繋がっています。昭和生まれではない少年少女も懐かしく感じる海の家。ノスタルジックなストーリーなのに、ぶたぶたさんの作る今流行りの自家製シロップのかき氷は作者の矢崎さんの実体験も反映されてるのですね。あの火傷するほどの熱い砂浜は苦手だけど、ぶらりと海水浴場に行きたくなるお話でした。2017/08/06
りゅう☆
97
今回のぶたぶたさんは海の家の店長。秋にはカフェをオープンするそう。そういえば海の家なんて何十年行ってないんだろ?海のそばで食べる焼きそばやカレーって美味しいだろうな。しかもぶたぶたさんが作るなら尚更。そしてその姿に驚く人たちにニヤリ。バイトをしたい女子高生、彼女に逃げられた青年、引っ越してまだ友達のいない小学生、父母の遺品整理をしに来た男性、合コンの下見に来た会社員。ちょっとした悩みを抱えるもぶたぶたさんのおかげでいつの間にかニッコリ。ぶたぶたさんの作るふわっふわのかき氷、本当にどこかで売ってないかなー?2020/03/18
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