出版社内容情報
藤原緋沙子[フジワラ ヒサコ]
内容説明
「亭主のなにもかもが嫌になった」―そう言って「慶光寺」に駆けこんできた小間物屋の女房おはつ。御用宿「橘屋」の女主人のお登勢と用心棒の塙十四郎は事情を調べるが、一向におはつが不満を持つに至った理由が分からない。しかし、おはつには人に言えない過去があった―。(「ぬくもり」)涙を堪えきれない表題作など三編を収録。著者の代表シリーズ第十二弾。
著者等紹介
藤原緋沙子[フジワラヒサコ]
高知県生まれ。2002年、「隅田川御用帳」シリーズで小説家デビュー。’13年、「隅田川御用帳」シリーズで第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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RED FOX
15
「でも、相手の人生も一度しか無いのです」 シブい。時代小説の雰囲気満点な廣済堂から光文社に変わって心配したが、江戸地図や大きいフォントが嬉しい。2019/08/23
hnzwd
12
万吉の過去話と成長が描かれていて良かった。内容は勧善懲悪時代劇。十四郎最強なんで安心。2023/08/24
サンドイッチマン
2
十四郎とお登勢一歩づつ、近づいている!2020/06/11
シトラス
2
もう安定の勧善懲悪というスッキリした話が盛りだくさん。 万吉の成長など、グッとくるものがあったけど、全くお登勢と十四郎の仲は進展せず。 十四郎は意気地なしだなぁ〜。2019/05/18