出版社内容情報
新宮正春[シングウ マサハル]
内容説明
俳諧好きの本所廻り同心、笹木仙十郎の師匠は粗末な庵に寓する桃青という謎めいた中年男。医学の心得を持つ桃青は、死骸検めや下手人捜しの知恵袋としても、仙十郎には頼もしい存在だった―。堀田大老刺殺事件、生類憐れみの令、そして赤穂浪士の討入りなど、騒然たる五代将軍綱吉の治世に起きた事件に材を採った時代推理の傑作。単行本未収録作を加えた増補版!
著者等紹介
新宮正春[シングウマサハル]
1935年和歌山県新宮市生まれ。報知新聞記者、野球解説者として活躍。’70年「安南の六連銭」で小説現代新人賞を受賞し、作家デビュー。スケールの大きな伝奇時代小説を発表し、独自の地位を築く。時代短編も評価が高い。ほかに、スポーツ小説もある。2004年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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