出版社内容情報
佐伯泰英[サエキ ヤスヒデ]
内容説明
幼馴染の汀女とともに故郷の豊後岡藩を出奔し、江戸・吉原に流れ着いた神守幹次郎は、剣の腕を見込まれ、廓の用心棒「吉原裏同心」となった。時は流れ、花魁・薄墨太夫が自由の身となり、幹次郎は汀女、薄墨改め加門麻との三人で新しい生活を始める。幼い頃に母と訪ねた鎌倉を再訪したいと願う麻に応え、幹次郎らは鎌倉へ向かう。旅からはじまる新しい物語、開幕。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。闘牛カメラマンとして海外で活躍後、主にノンフィクション作品を発表する。’99年初の時代小説「密命」シリーズを手始めに、次々と時代小説を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
120
裏同心シリーズが25巻で終わりということで、同心抄ということでその後の話が読めそうです。吉原から出た大夫が主人公夫婦と同居してのその後の話です。まだまだ小さい事件(賽銭泥棒や、大夫付きの娘の話など)が出て波風が立つ感じがしますが大きな事件とはなりません。主人公たち3人が鎌倉へと旅立つ話が後半に出てきます。やくざたちとの出入りも少しはあります。比較的穏やかな話でした。2018/01/14
とし
115
吉原裏同心抄「旅立ちぬ」いろいろな事情があるんでしょうが、また裏同心神守幹次朗さんの活躍が始まるんですね、姉様汀女さんと加門麻さん三人が絡んだ洒落た軽妙な物語を期待したいですね。2017/04/02
いつでも母さん
93
ー吉原裏同心抄ーとある。え?佐伯先生、大人の事情でしょうか?これは反則でしょう!あとがきまで読んで、今さら前作25 巻目・流鶯で終わっていた。なんて告られても・・ならば読者(私)の想像にお任せって事で完結ですよね。あの終わり方での今回って、どうしても無理があると感じるのは私だけではないだろう。ともあれ25巻、楽しませて頂きました。ここで一応卒業させて頂くとしよう。幹どの、姉様、麻・・どうぞ、いつまでもお元気で(笑)2017/03/16
はにこ
38
新シリーズに突入。大門を出て幹次郎達と一緒に暮らすことになった麻。美女二人に囲まれて暮らす幹どのは自らを猫の黒介以下と評価ww吉原での賽銭泥、新造の小さい事件を解決しいざ鎌倉へ。母との思い出の寺を探す麻達に色んな輩が襲いかかる。麻と汀女が姉妹のように仲が良いのは分かるけど男まで共有するのは微妙じゃない?麻もよく平然としてるな。。でも読み進めちゃうんだけどね。。2021/05/16
冴子
32
薄墨太夫が落籍されて幹次郎夫妻の家に同居するようになってからの、新シリーズ第1作。生活は徐々に落ち着き始めたが、賽銭泥棒と、太夫のもとにいた桜季の様子がおかしくなったり、と相変わらず事件は起きる。麻の記憶をたどる鎌倉への旅。美しい美女二人を連れての旅も大変だ。2018/11/16
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