出版社内容情報
赤川次郎[アカガワ ジロウ]
内容説明
ファンクラブ会誌「三毛猫ホームズの事件簿」で、毎号書き下ろされているショートショート。「封印された贈りもの」「幽霊の忘れ物」「シンデレラの誤算」「テレビの中の恋人」など。会員から募集したタイトルを元に、創作された二十七の物語。ミステリーはもちろん、サスペンス、ファンタジー、ラブストーリー…。赤川ワールドの魅力が、ぎゅぎゅっと詰まった一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ 🍀安寧祈願🍀
187
娘からの宿題、長い雨に打たれて人生観が変わる物語がお気に入り。人の数だけ人間模様がある。あるところでは別れ、また出逢い、あるところでは嘘をつき、また救われる。本書に綴られたショートショート27話も、この世界においてはある一瞬に起こった出来事なのかもしれない。そこに生命がある限り生まれる物語。裏切る者は裏切られ、助ける者は助けられる。そんな簡単な持論で人生は描けないけれど、信じていたいという気持ちは大切。ふと佇み見つめる先に小さな花が咲いていたら、ありがとう。そんな言葉が自然と溢れてきたら幸せなんだろうな。2023/04/05
ゆう
41
祝作家生活40周年!ということで赤川次郎さんを読む。赤川さんのショートショートは初めてだったけど、赤川さんらしさは健在。さらっと読めて飽きずに楽しい。「冬の迷路」「新学期の悲劇」が好き。学生時代のそれこそ中学生くらい?ティーンズ小説ではない小説で初めての手に取ったのは赤川さんだった気がするなぁ。最近読んでなかったけど、これを機にまた読んでいこう。40周年&600冊カウントダウン年でなんだかめでたいし。2017/02/26
はる
35
ファンクラブの会員が出したお題にショートショートを書くなんて粋だな~。ブラックからユーモアまで大満足の一冊でした。2018/03/25
Twakiz
32
ファンクラブ会報に連頼されたらしいショートショート集,お題はファンから募集してそれに赤川先生が書き下ろしたもの.へぇ.ブラックなものから,ほっこり泣けるものまでいろいろのテイスト.星新一さんのような宇宙ネタはないです.個人的には「謎のパーティ」が中年の悲哀・とほほ・わはは・を感じさせて好きかな.「三毛猫ホームズ」シリーズ読んだことなかった.今後挑戦してみる.2018/04/01
coco夏ko10角
28
会員から募集したタイトルに著者がお話を書き下ろした27の作品収録のSS集。そのタイトルからこの内容を…!というのがちらほらあって面白い。ほっこりからブラックオチまで。『3丁目の予約席』が特によかった。2017/08/15