出版社内容情報
村上元三[ムラカミ ゲンゾウ]
内容説明
尊王攘夷派と開国派の対立深まる幕末の世。強い力士になってやる―、大志を抱き、大坂相撲へ弟子入りした若い力士がいた。その名は黒縅久五郎、のちの第十二代横綱、陣幕である。不正を許さず、恩義を忘れず。一途に突き進む久五郎は江戸相撲へ挑み、やがて旧態依然とした相撲界を一新する豪傑となっていく。幕末から明治を駆け抜けた名横綱の、熱い魂の記録。
著者等紹介
村上元三[ムラカミゲンゾウ]
1910年生まれ。’34年、「サンデー毎日」に応募した『利根の川霧』が選外佳作となり、作家生活に入る。’41年、『上総風土記』で第12回直木賞を受賞。’49年、朝日新聞に連載された『佐々木小次郎』が人気を博し、以後、大衆文学の旗手として活躍。長年にわたり直木賞の選考委員も務める。2006年逝去。享年96(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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旗本多忙
15
相撲の世界、こと昔の関取のことを書いた小説はそうそうないらしい。以前に「雷電本記」を読んだが会話が少なく面白くなかった。この「陣幕つむじ風」のほうが登場人物が生き生きとして書かれ面白いかもしれない。後に12代横綱陣幕となる、黒縅久五郎(後の陣幕)が大坂相撲と江戸相撲を往き来しながら横綱になって行く過程と、世が明治に移る流れと相撲界との関わりも少し書かれている。途中まで本気で読んでたが、どのくらい放っていたかしれない。分厚いわりには関係ないことを書きすぎか(笑)2017/09/18
こたろう
0
主人公が相撲に精進している部分の内容がなさすぎ。何故横綱までなれたのでしょう。2016/10/25
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