光文社文庫<br> 二歩前を歩く

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光文社文庫
二歩前を歩く

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334773465
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



石持浅海[イシモチ アサミ]

内容説明

ある日、僕は前から歩いてくる人に避けられるようになった。まるで目の前の“気配”に急に気がついたかのように、彼らは驚き避けていく…。(表題作)とある企業の研究者「小泉」が同僚たちから相談を持ちかけられ、不可思議な出来事の謎に挑む。超常現象の法則が判明したとき、その奥にある「なぜ?」が解き明かされる!チャレンジ精神溢れる六編のミステリー短編集。

著者等紹介

石持浅海[イシモチアサミ]
1966年愛媛県生まれ。九州大学理学部を卒業後、食品会社に勤務。’97年、鮎川哲也編の公募アンソロジー『本格推理(11)』(光文社文庫)に「暗い箱の中で」が初掲載。2002年、光文社の新人発掘企画「カッパ・ワン」に応募した『アイルランドの薔薇』で長編デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

スカラベ

64
心霊現象自体を否定せず、それありきのオカルトミステリーとでもいえる6つの短編集。主人公たちが奇異な体験を会社の研究員である小泉に相談し、これを紐解いていく。相談者たちには後ろめたい裏の影があり、真相を突き詰めていく上でこれが炙りだされる。誰も見ていない間にスリッパが移動する「一歩ずつ進む」、通行人が何故か自分を避ける「二歩前を歩く」の最初の2編でパターンが見えた気になるが、「四方八方」ではオカルト色は消えたと思いきや最後の1行で驚愕。最後の「九尾の狐」はホッとさせられるエンディングで全体の暗さが和らいだ。2016/11/16

hnzwd

53
人間では起こせない事象を、どうやって、ではなく、なぜ、にせまって描いた短編集。超常現象を理論で説明していくのは好きな感じですが、、もう一捻り欲しかった気も。一歩ずつ進む、九尾の狐が好きなタイプです。数字がタイトルに入ってますが、六だけ無いのは、、話が六話あるって所で誤魔化してるのかな。2016/09/19

かかな

48
石持ミステリー×超常現象!ホラーテイストな雰囲気もあり、かなり読みやすい短篇集です。研究者小泉くんの仮説・実験・考察がとにかく素晴らしい。『幽霊の仕業なら、HOWじゃなくてWHYを考える』をじーっくり堪能。お馬鹿すぎず軽すぎずな雰囲気が心地よくて、やっぱり石持さんは自分の中でハズレなしです。わたしも理系な仕事をしているので、「いないことの証明は難しい」が身に沁みました。小泉くんシリーズ、長編も読んでみたい!2016/11/04

tom

46
おぉう、相変わらず奇抜な話を書かれるお方だ。受け入れられない人には何だこりゃって感じだろうけど私は嫌いじゃない。特に表題作かなぁ。しかし自絞という言葉があるのに驚き。話が進んで結局全部そういう系ね、と思わせておいてのラストはかなり好き。だけどこんな話をいくつも聞かされても平然としてる小泉くん(もしかして彼の正体…?)が一番すごい。2017/04/29

tetsu

41
★4 石持浅海ならではのホラー色あふれるの5編の連作短編。 TV番組の「世にも不思議な物語」の原作にぴったりではないか。 研究所勤めの小泉君とかかわりのある5人が、それぞれ違った超常現象に遭遇し、悩みを相談する。 それがなぜ起こるのかという観点ではなく、なんの意味があるのか(帯には、ルールを探せ)を小泉君が突き止める。 なかなか面白い。「三階に止まる」も再読したくなった。2017/02/22

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