出版社内容情報
江坂遊[エサカ ユウ]
内容説明
取調室で、警部は老人に子ども時代の思い出を語り始めた。夜店の花火屋で少年が目にした、夢のように美しく不思議な光景とは?(表題作)僕の彼女が飼っていたスピッツのベルは、よく行方不明になっていた。それは、実は僕たちの人生にとても大切な意味があったのだ。(「ベル」)著者が紡いできた千編以上のショートショート作品から厳選した、珠玉の傑作集第一弾!
著者等紹介
江坂遊[エサカユウ]
星新一ショートショートコンテスト’80で最優秀作品賞を受賞。その後、星新一に師事し、これまで1000編以上のショートショートを書き上げている。現在、創作活動もアクティブに継続中で、若手ショートショート作家の育成にも、果敢に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かみぶくろ
99
星新一の直弟子でありながら、その作風はかなり異なる江坂遊さんのショートショート選集。郷愁、叙情性、幻想性を感じるような作品が連なる。そう感じる要因はおそらく言葉選びにあって、花火とか祭りとか金魚とか鈴虫とか月とか、日本人が共同幻想的に捉えている「懐かしさ」を喚起するギミックを巧みに操るのがとても巧い。ショートショートならではの美しさを感じる余韻も存分にあり、優れた作家であることを再確認した。2019/08/12
Tetchy
91
星新一氏が自身の後継者と太鼓判を押した作家、江坂遊氏。しかし師となる星氏の作風とは全く異なる。星作品は最後のオチが実に皮肉に満ちているのに対し、江坂作品は我々の想像を超える世界が広がる。また主人公の子供の頃の思い出だったり、または昔話といった民話的、寓話的な、どこか懐かしさを感じさせる作風である。さて本書におけるベストは「とっかえべえ」。最後に判明するオチはなんとも云い難い読後感を残す。大仰に云ってしまえば幸せとはいったい何なのかというところまで行き着く結末である。ともあれ、まずは江坂氏復活おめでとう!2018/01/09
tu-bo@散歩カメラ修行中
38
初読みの作家さん。星新一の直弟子ということでご読み友さんからご紹介いただいた。イヤー 面白かった。但し師匠とは、味が全然違います。人物の造形も師匠に比べれば、体温を感じます。今回の作品集は、奇、妖 な 味もかなり濃かったです。 ショートショート 星新一 という誤解が、あったように思います。これも、ショートショート 。<(_ _)>2017/09/30
tomi
33
星新一に師事したというショートショート作家の傑作選。内田百閒や稲垣足穂を彷彿させる作品から落語風の作品まで、幻想的でノスタルジックな作風。「瑠璃色のびー玉」「とっかえべえ」「浮人形」「たまご売り」等々Ⅰ~Ⅱ章に好きな作品が多かった。もっと読みたいが既刊はほぼ絶版のようだ。この第2弾も出たようなので読んでみたい。2016/10/26
kawa
31
「ショートショートの神様」星新一氏の推薦・お勧め作家さん。標題作「花火」や「地下鉄御堂筋線」のシュールさが印象的で好きだ。落語や漫才の台本的な雰囲気のものもある。今回は一気通読なのだが、超短編だけに一作一作じっくり味わって読むべきかも。座右において、ちょっとした気分転換に手に取って重宝な一冊として楽しませてもらえる予感。2023/01/14
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