出版社内容情報
赤川次郎[アカガワ ジロウ]
内容説明
片山義太郎が、夜行列車で出逢った女性は白猫の化身!?晴美との結婚を当て込んで、石津が引っ越した郊外の団地。その近所に、開発から取り残されたような村があり、“猫屋敷”と呼ばれる地主の家で惨劇が起こった。飼われていた十一匹の猫たちとともに、女主人が殺された。その後、次々起こる殺人は、殺された猫たちの怨念なのか!?スリリングなミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オーウェン
56
シリーズ3作目は猫が大量に出てくる。 とはいってもそれは死体としてもだが。 猫屋敷で起きた女主人と、11匹の猫の死骸。 そして始まる連続殺人。 いつになく女にもてまくる片山だが、その女性はなんとなく怪しい雰囲気。 そして石津は晴美との関係を縮めようと余念がない。 怪談のタイトル通りに、どことなく猫の影がちらつく。 ラストにそれを含めてゾクッとさせるが、片山には笑わせるオチで締め。2023/07/25
クルミ
10
石津が晴美との結婚を当て込んで引っ越した郊外の団地の近所に、開発から取り残されたような村がある。【猫屋敷】と呼ばれている地主の家で女主人が殺された。そして飼っていた猫11匹も一緒に殺されていた。片山達も猫屋敷に泊まり込んで事件解決に協力。次々起こる殺人。猫の怨念か?開発を巡っての地域の人たちの思い。お金が絡むと思いがけない行動に出てしまうのか?2025/01/08
Mie Tange
3
いろんな事件が立て続けにいっぱい起こって ちょっと頭がこんがらがってきたら、 最後の数ページで一気に解決した。 ホームズみたいな賢くてカワイイ猫が欲しくなった(笑)2018/11/22
Wagtail
3
サクサク、気持ち良く読了。やっぱり赤川さんの作品は楽しい。2017/07/16
やな
3
30年振りに再読。前に読んだのは中学2年だったか。夢中で読んだ。で、再読してみて。やっぱり赤川次郎は読みやすい!サラサラページが進む。さらに今回再読して気付いたことが。人が簡単に殺されてすぎ!しかも物語の中だるみをさけるかのように簡単に次々と。主要人物意外の扱いはまるでその辺りの草木を扱うかのようである。でも昔はこれに夢中になったんだよなぁ、感慨深い。もちろん、今回読んでみても十分楽しませて頂いた。2017/01/20
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