光文社文庫<br> 雪の鉄樹

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光文社文庫
雪の鉄樹

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  • サイズ 文庫判/ページ数 461p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334772734
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

理不尽な人生に耐え続け、孤独に生きる男と少年の物語。新作を発表するごとに高い評価を受ける著者の放つ、傑作サスペンス。

内容説明

祖父と父が日々女を連れ込む、通称・たらしの家で育った庭師の雅雪は、二十歳の頃から十三年間、両親のいない少年・遼平の面倒を見続けている。遼平の祖母から屈辱的な扱いを受けつつも、その傍に居るのは、ある事件の贖罪のためだった。雅雪の隠してきた過去に気づいた遼平は、雅雪を怨むようになるが…。愛と憎しみの連鎖の果てに、人間の再生を描く衝撃作。

著者等紹介

遠田潤子[トオダジュンコ]
1966年、大阪府生まれ。関西大学文学部独逸文学科卒業。2009年、『月桃夜』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

451
「たらしの家系」庭師の三代目雅雪は、両親を亡くし祖母と暮らす少年を献身的に世話している。しかしその祖母からは怨まれ憎まれ蔑まれ、それでも雅雪は少年に尽くす。その理由や過去が示されぬまま読み手は息苦しさを覚えながらもページを捲らずにはいられない!『愛』の反対は憎しみでも嫌悪でもなく『無関心』だと。マザー・テレサであったか、強烈に納得した覚えがある。ひたすら重く救いのない展開にいつしか「お願いだから救われるエンディングにして!」と心が叫ぶ❗人間という闇に一粒の雪の結晶が舞い落ちる、恐ろしい程の傑作です‼️🙇2019/01/12

ウッディ

370
両親を失い祖母と2人暮しの遼平を赤ん坊の頃から支えてきた庭師の雅雪、彼の贖罪の理由とは?なぜ彼らがこんな風に想い、暮している理由、過去の事件そして7月7日に何があるのか、少しずつ明らかになっていくが、それでも頑ななまでの雅雪のストイックさが理解できなかった。不幸な家に育ち、遼平とのふれあいが喜びであった事を素直に表せない不器用さがもどかしかった。重すぎる物語だったが、希望のあるラストでした。物語の舞台が自宅の近所で、地名もそのままでリアル!遠田さんとその辺ですれ違っていたかもと思ってしまいました。2019/06/03

SJW

355
最悪の環境で育った庭師雅雪が、贖罪のために感謝もされないのに両親のいない少年 遼平の面倒を見続けていたが、少年の祖母の死からストーリーが展開し、過去の秘密が明かされていく。登場人物があまりにも不器用だったり異常だったりで、これ以上ない不幸を背負っていながら、自分は幸せだという善人すぎる雅雪には感情移入できなかった。背景が分からないまま話が展開し、過去の秘密を小出しにする手法で先が気になり読み進めたが、これでもかというほど酷い状況になった後なので、ラストは涙腺が緩んだ。庭師の仕事が細かく説明されているので2017/12/14

yoshida

297
曽我造園の三代目である雅雪は贖罪の為に20歳からの13年間、両親を亡くした少年・遼平の世話をする。2013年の7月2日から7日にかけての6日間で劇的に雅雪と遼平の環境が動く。7月7日に向けて13年間秘してきた事を伝えねばならないのだ。登場する人物それぞれの持つ哀しさ。関心を持たれない、省みられない、欠落した情。雅雪の自分の罪ではないが贖罪を続ける理由、そしてその日々で得られた想い。雅雪の愚直さと誠実さ、そこに甘える遼平の苦悩。贖罪と苦悩の末にそれぞれ歩き出す雅雪と遼平。雅雪が辿り着いた安息に救われる物語。2017/12/17

しんたろー

259
遠田さん初読み。前半の重苦しい話にイライラしつつ、事件の根本が知りたくて読まずにいられないのは、作者の術中にハマっている証拠。そして、段々と主人公・雅雪の愚直さや誠実な人柄に強い共感を抱かされるのも狙いだろう。しかし真相が明かされると雅雪の「独りよがり」に感じてしまい、若干の拍子抜けもした。何よりも遼平の祖母が、雅雪を憎むのが筋違いに思えるのは私だけだろうか?様々なテーマが盛り込まれていて濃密な作品だと思うし、読み応えはタップリだったが、高い評価を得ているほど響かなかったのが残念。他作品はどうなんだろう?2017/12/11

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