光文社未来ライブラリー<br> 犬は「びよ」と鳴いていた―日本語は擬音語・擬態語が面白い

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光文社未来ライブラリー
犬は「びよ」と鳴いていた―日本語は擬音語・擬態語が面白い

  • 山口 仲美【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 296p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334770709
  • NDC分類 814
  • Cコード C0181

内容説明

「私が一番最初にひっかかったのは、平安時代の『大鏡』に出てくる犬の声です。「ひよ」って書いてある。頭注にも、「犬の声か」と記してあるだけなんです。私たちは、犬の声は「わん」だとばかり思っていますから、「ひよ」と書かれていても、にわかには信じられない。(中略)これが、私が擬音語・擬態語に興味をもったきっかけでした。」。日本語の「名脇役」の歴史と謎に研究の第一人者が迫る。ロングセラーが待望の文庫化!

目次

第1部 擬音語・擬態語の不思議(擬音語・擬態語に魅せられる;擬音語・擬態語のかたち;擬音語・擬態語の寿命;擬音語・擬態語の変化;掛詞で楽しむ擬音語・擬態語;辞典の中の擬音語・擬態語)
第2部 動物の声の不思議(昔の犬は何と鳴く―犬;ニャンとせう―猫;チウき殺してやらう―鼠;モウモウぎうの音も出ませぬ―牛;イヒヒンヒンと笑うて別れぬ―馬;われは狐ぢゃこんこんくゎいくゎい―狐;ももんがの鳴きやうを知らぬ―モモンガ;美し佳しと鳴く〓は―ツクツクボウシ)

著者等紹介

山口仲美[ヤマグチナカミ]
1943年静岡県生まれ。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。日本語学者。埼玉大学名誉教授。文化功労者。古典語から現代語までの日本語の歴史を研究。特に『犬は「びよ」と鳴いていた』(本書)、『ちんちん千鳥のなく声は』(大修館書店)など、擬音語・擬態語の歴史的研究は高く評価されている。古典の文体研究で日本古典文学会賞や金田一京助博士記念賞を、『日本語の歴史』(岩波新書)で日本エッセイスト・クラブ賞を、「日本語に関する独創的な研究」で日本学賞を受賞。2008年紫綬褒章、2016年瑞宝中綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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榊原 香織

64
興味深いです。名著の文庫化。 江戸時代までは日本人は犬の鳴き声を”びよ”と認識してたんですね。 その理由の一つ、著者の推測に少々驚きましたがネタばれになるので書かないw2023/09/09

あんさん

16
日本語の豊かさを大いに感じました。また、昔の人は、自然との触れ合い、季節の移り変わりなどを大切にしてきたんだなあと思いました。タイトルの犬の鳴き声「びよ」は、どうやら遠吠えなどの際の鳴き声を写したものらしいとのこと。そういえば、最近は犬が遠吠えする声も聞かないし、秋の虫の声などとはすっかり縁遠くなって、現代の都会の便利さの反面で、こうした部分の豊かさは失ったのかな、と感じました。2023/06/29

ともブン

13
最高の素材があったならあれこれと飾り立て味付けする文化とは一線を画す和の文化。突き詰めるとは極限まで削ぎ落とすことなのかな、水墨画や食文化に表れているように思う。そして短歌。豊かな情景や季節をぎりぎりまで削った語句の中に閉じ込める。そのなかに現れる動物たちの声。この本の終わりの方では同じ動物でも嬉しい時、悲しい時に聞こえる声と情景によってさえ聞き分け言葉を作ってきたのだとある。言葉の移り変わりはあれど、今も昔もオノマトペは生き生きと日本語を彩っている。ご著者の熱意やワクワク感がありありと伝わってきた。2024/02/26

みやび

13
なにより著者が楽しそうなのが良いです。日本人は昔から駄洒落(掛詞)が好きなことも面白かったです。第二部の「動物の声の不思議」も興味深くて、犬の鳴き声が江戸中期までは「びよ」「びょう」、以後「わん」へ変化するのは、野犬から飼い慣らされる環境の変化ではないか、から、猫にネズミにモモンガ(!)に、様々な生き物の鳴き声表現や、オノマトペ出身の日本語たちを知ることができました。2023/12/09

あきづき たくみ

2
英語の擬音語・擬態語は350種であるところ、日本語には1200種もあるらしい。とくに『今昔物語集』には擬音語・擬態語が効果的に利用されているとのことなので、また改めて読んでみたい。面白かったのは、表記の「ん」が発達したのは鎌倉時代以後で、それまでは「う」と書いていたということ。あと、犬は野犬から飼犬にと人との関わりが変化したことで、鳴き声も「びよ」から「わん」に変わっていった、ということ。(カバー画像:円山応挙筆「狗子図」)2024/11/23

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