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内容説明
1989年、北京市内では民主化を求める市民がデモを繰り返していた。李鵬首相ら守旧派が戒厳令布告を求める一方、民主派の趙紫陽総書記はそれを拒否し、市民との直接対話を試みる。だが政府は趙を意思決定の場から外して武力鎮圧に乗り出し、結果多くの死者が出ることに(天安門事件)。趙紫陽は追放され、2005年に亡くなるまで16年も自宅に軟禁されるが、その間彼は事件の経緯や自らの思いを多くのテープに秘かに録音していたのだった。
目次
第1部 天安門の虐殺(学生の抗議活動が始まる;社説が事態を悪化させる;権力闘争;武力鎮圧;飛び交う非難;反趙紫陽キャンペーン;ゴルバチョフとの会談)
第2部 自宅軟禁(囚われの身となる;孤独な闘い)
第3部 中国経済急成長の要因(指導部内の意見対立;早くも景気後退;開放の痛み;新たな道を模索する;趙紫陽と胡耀邦の対立;ライバルに策略を仕掛ける;斬新的改革;過熱する経済;自由貿易の魔術;農村の自由化)
著者等紹介
趙紫陽[チョウシヨウ]
河南省生まれ。1938年中国共産党に入党。’65年広東省党委員会第一書記に就任、最年少の省指導者となる。’75年四川省党第一書記として農村改革を実施。’80年代には国家の経済運営の責任者として、また政治改革のリーダーとして指導力を発揮し、’87年総書記就任。’89年6月、天安門事件後すべての職を解任され、以降16年間にわたって自宅軟禁される。2005年1月17日、北京で死去
河野純治[コウノジュンジ]
1962年生まれ。明治大学法学部法律学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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