内容説明
王都エクバターナを巡る最後の決戦の火蓋が切られた。パルス軍十万に対して、王都東方で迎え撃つルシタニア軍は二十万。しかし、勢いの違いは明らかだった。侵略者は撃退され、王都城門が開かれる。だがそれは、アンドラゴラス王とヒルメス王子との雌雄を決する対決の始まりでもあった―。ついにアルスラーン出生の秘密が明かされる、感動の第一部完結編。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。’78年、「緑の草原に…」で幻影城新人賞を受賞。’88年『銀河英雄伝説』で星雲賞(長編部門)受賞。2006年『ラインの虜囚』でうつのみやこども賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カピバラ
65
アンドラゴラス王の最期がまさか、あの人とのダイブだったとは…。ヒルメスの秘密、アルスラーンの出自の秘密が明かされましたね。二部を早く読みたい!2016/01/05
ミホ
42
アルスラーン戦記《7》第一部完結。マジで怒涛の展開運びだった。いやー面白かったです。ずっと気になっていたタハミーネのあの伏線とか、アンドラゴラス王の動向とか一部完結ですもんね、総ざらって伏線回収となりました。というかアンドラゴラス王ちょいちょい意外な展開がお好きと言いますか更に驚かされました。ヒルメスはなんだかあっさり感がね。そしてアルスラーン御一行駆け抜けましたね。先の未来が良きものであってほしいものですが、なんだかシリーズ追ってきて大丈夫なのではないかなという安心感がある。第二部も読まなば!2019/09/04
エンリケ
41
第一部の最終巻は怒濤の展開。侵略を完遂しようとする者。それを奪還しようとする者。そして王位を簒奪しようとする者。其々に万を越える軍を持つ権力者のぶつかり合い。そんな中にアルスラーン一行も名乗りを上げる。会う強者達が彼に魅了されるのは何故だろう?それは分け隔てない慈愛であり、純粋さであり、そして保護欲を誘う頼りなさかも知れない。しかし自分の出自を知った彼は雄々しく王位を襲う。王足る者の資格は血筋や武力だけで無く、きっとこの少年の様な包容力と勇気。後に開放王の称号を得るアルスラーンの伝説はここから又始まる。2015/07/06
Haru
30
ここまでをノベルスで以前読んでいたのかな?なんとなく覚えがあるところもあるけれど、ほとんど記憶になかった。(笑)栗本さんや海堂さん同様装飾の多い文章は久しぶりに読むと「くどいな~」となるのだが、しばらく読んでいると物語の面白さでそれも気がつかなくなる。しかし、宝剣ルクナバードはザッハークを抑えていたんだよね?その事は気にならないのかな~?なんて思いつつ、つかの間の平穏を楽しみたいと思うので、第二部の始まり前に幕間みたいな物語があるといいな。2015/01/25
タルシル📖ヨムノスキー
28
堂々の第一部完結!アルスラーン軍、アンドラゴラス軍、そしてヒルメス軍の三つ巴の争いになるかと思いきや、意外な人物が物語に終止符を打つ。第1巻からずっと引っ張ってきたアルスラーン出生の秘密よりも衝撃的だったヒルメスの出自。そして真の敵・蛇王ザッハークの影。アルスラーンの力量が試されるのはこれから。Wikiで調べたらルシタニアの侵略は十字軍の遠征がモデルだとか。この物語にせよ銀英伝にせよ、田中さんは宗教というものに対して一家言ありそう。ただ一つ、最も大切なものだけ手元に残ったヒルメスの今後の活躍に期待したい。2024/08/24
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